
「江戸川区感染症定点観測」(区内31か所の定点指定医療機関での患者発生数報告)の7月24日から7月30日までの集計結果です。速報とはいえませんが、流行の流れはお伝えできると思います。
今週はまず先週のご報告のミスを訂正させていただきます。
感染性胃腸炎の報告数集計が間違っていました。先週のこの記事では2桁増で報告数145例とお知らせしてしまいましたが、正しくは2桁減で報告数85例の誤りでした。お詫びして訂正させていただきますが、報告数ランキングの順位は先週お知らせした通りでした。
さらに最近の報告として、二之江第二小のすくすくスクール(学童クラブ)でA型
インフルエンザの患者さんが発生しているようです。江戸川区小児科医会会員の複数の医療機関から報告があり、全員A型で、二之江第二小関係のお子さんかそのご家族とのことです。夏休み中ですので学校全体に広がるようなことはないと思いますがご注意下さい。
それでは報告数の多い疾患に戻ります。
手足口病はさらに増加を続けています。報告数ランキング上位の疾患では
感染性胃腸炎と
ヘルパンギーナと
プール熱の3疾患が微減。
溶連菌感染症が微増でした。
その他の疾患では、先週注意を喚起した
RSウイルス感染症がさらに増加しているとの情報です。
RSウイルス感染症は個別の疾患としては登録されておらず、集計上は「その他」の疾患に含められてしまいますが、指定医療機関からは病名が報告されているものと思われます。
2週続けて3例の報告があった
はやり目は今週は7例の報告となっています。ご注意下さい。
今週報告数が2桁増加した疾患は
手足口病だけでした。2桁減少した疾患はありませんでした。
RSウイルス感染症は報告数はわかりませんが2桁増だったようです。
この週2桁以上の報告数があったのは、
突発性発疹が1桁台に後退して、先週より1疾患少ない5疾患でした。順位は次の通りです。
手足口病のトップの座は揺らぎません。
第1位《1》
手足口病 ↑↑(報告数234)
第2位《2》
感染性胃腸炎 ↓(報告数82)
第3位《3》
ヘルパンギーナ ↓(報告数73)
第4位《4》
溶連菌感染症 ↑(報告数37)
第5位《5》
プール熱 ↓(報告数16)
《 》内の数字は先週の順位、数字0はその週の報告数が1桁だった疾患です。(矢印は先週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています/報告数というのは定点指定医療機関だけの集計で江戸川区全体の医療機関からの報告数ではありません)
定期予防接種の対象となっている疾患としては、
麻疹と
風疹と
百日咳の3疾患すべてが報告数ゼロでした。5週連続になります。
水痘の報告数は先週と同じ4例でした。
posted by YABOO!JAPAN at 16:13|
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こんな病気がはやってます
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