2017年11月28日

小児インフル流行本格化/RSウイルスにも注意

mizueyubisashi.jpg 「江戸川区感染症定点観測」(区内31か所の定点指定医療機関での新たな患者発生数報告)の11月13日から11月19日までの集計結果です。速報とはいえませんが、流行の流れはお伝えできると思います。


 小児インフルエンザの報告数は28例となり、大幅に増加しました。本格的な流行期に突入したと思われます。A型とB型の比率は、A型5例・B型23例で、相変わらずB型の比率が高いのですが、B型23例のうち20例は中央地区での発生です。江戸川区全体としてはA型もB型も同じように発生しているのではないでしょうか。成人インフルエンザはA型2例・B型5例の7例が報告されていて、先週よりB型が1例増えましたが、ほとんど横ばいといっていいでしょう。

 感染性胃腸炎も大幅に増加しました。これから冬の流行期に向けて、インフルエンザ同様、うがい・手洗いによる予防が大切です。

 秋口の流行から一時報告数の減少を見せていたRSウイルス感染症も今週大幅な増加を見せています。これから本格的な流行期に向かいますので、1歳未満の小さいお子さんでは厳重な警戒が必要です。発熱とゼイゼイいう咳き込みが出たらなるべく早く小児科を受診しましょう。

 はやり目は今週も2桁の報告数でした。この時期にはやり目の報告数が2桁になるのは季節外れともいえます。

 季節外れといえば、三大夏風邪(手足口病ヘルパンギーナプール熱)はヘルパンギーナが1桁台に後退しましたが、他の2疾患は相変わらず2桁の報告数を維持しています。

 今週報告数が2桁増加した疾患は感染性胃腸炎(+37例)、RSウイルス感染症(+14例)、小児インフルエンザ(+11例)の3疾患、2桁減少した疾患は溶連菌感染症(-10例)1疾患でした。

 この週2桁以上の報告数があったのは、RSウイルス感染症が2桁台に登場しましたが、ヘルパンギーナの報告数が1桁台に後退したため、先週と同じ7疾患でした。

 順位は次の通りです。小児インフルエンザが上位に進出してきました。

第1位《1》感染性胃腸炎 ↑↑(報告数167)
第2位《2》溶連菌感染症 ↓↓(報告数60)
第3位《4》小児インフルエンザ ↑↑(報告数28)
第4位《3》手足口病(報告数25)
第5位《5》プール熱(報告数17)
第6位《0》RSウイルス感染症 ↑↑(報告数16)
第7位《7》はやり目(報告数12)

《 》内の数字は先週の順位で、数字ゼロ(0)は先週の報告数が1桁だった疾患です。
赤い矢印は先週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています(は増加、は減少、は不変です)。
報告数というのは定点指定医療機関だけの集計で江戸川区内全医療機関からの報告数ではありません。大雑把に見て区内全域ではここに示した報告数の約10倍の疾患が発生しているとお考え下さい。

 定期予防接種の対象となっている疾患としては、麻疹風疹百日咳の3疾患すべてが報告数ゼロでした。21週連続になります。

 同じ定期接種の対象疾患である水痘の報告数は今週は3例増えて報告数6例になりました。このところ毎週4例ずつの増減を繰り返していましたが、今週は3例の増加でした。


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2017年11月25日

週間診療情報(11月27日から12月3日まで)

kanban600.jpgこども診療所の来週の診療日で特にお知らせしたい情報です


個々にお知らせした日以外は
いつもどおりの診療です


診療時間の変更や臨時休診などは毎週掲載しています
受診前に確認なさることをお勧めします
(1か月の予定は月初めにホームページに掲載しています)



11月30日(木)   診療終了時刻が早まります
           松江小学校医業務のため
           午前11時30分で終了となります


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2017年11月18日

週間診療情報(11月20日から11月26日まで)

kanban600.jpgこども診療所の来週の診療日で特にお知らせしたい情報です


個々にお知らせした日以外は
いつもどおりの診療です


診療時間の変更や臨時休診などは毎週掲載しています
受診前に確認なさることをお勧めします
(1か月の予定は月初めにホームページに掲載しています)



11月24日(金)   午前中臨時休診です
           午後の診療はいつも通りです


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2017年11月17日

感染症増加傾向だが動きは小さい

mizueyubisashi.jpg 「江戸川区感染症定点観測」(区内31か所の定点指定医療機関での新たな患者発生数報告)の11月6日から11月12日までの集計結果です。速報とはいえませんが、流行の流れはお伝えできると思います。


タイトルにも示したように、感染症全体としては増加傾向にありますが、各疾患の増減幅は小さい状態です。


 小児インフルエンザは1例減って報告数は17例となりましたが、先週A型8例・B型10例だったのが、今週はA型1例・B型16例で、B型の比率が高まっています。成人インフルエンザはA型2例・B型4例の6例が報告されています。例年に比べてB型の流行が早いのは先週申し上げた通りです。

 三大夏風邪(手足口病ヘルパンギーナプール熱)は相変わらず3疾患すべてがまだ2桁の報告数を維持しています。

 今週報告数が2桁増加した疾患も2桁減少した疾患もありませんでした。

 この週2桁以上の報告数があったのは、はやり目が2桁台に初登場して先週より1疾患多い7疾患でした。はやり目の報告数が2桁になるのは珍しいことです。注意が必要でしょう。

 順位は次の通りです。

第1位《1》感染性胃腸炎 ↑(報告数130)
第2位《2》溶連菌感染症(報告数70)
第3位《3》手足口病(報告数21)
第4位《4》小児インフルエンザ(報告数17)
第5位《5》プール熱(報告数14)
第6位《6》ヘルパンギーナ(報告数12)
第7位《0》はやり目(報告数10)

《 》内の数字は先週の順位で、数字ゼロ(0)は先週の報告数が1桁だった疾患です。
赤い矢印は先週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています(は増加、は減少、は不変です)。
報告数というのは定点指定医療機関だけの集計で江戸川区内全医療機関からの報告数ではありません。大雑把に見て区内全域ではここに示した報告数の約10倍の疾患が発生しているとお考え下さい。

 定期予防接種の対象となっている疾患としては、麻疹風疹百日咳の3疾患すべてが報告数ゼロでした。20週連続になります。

 同じ定期接種の対象疾患である水痘の報告数は今週は4例減って報告数3になりました。このところ毎週4例ずつの増減を繰り返しています。


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2017年11月11日

週間診療情報(11月13日から11月19日)

kanban600.jpgこども診療所の来週の診療日で特にお知らせしたい情報です


個々にお知らせした日以外は
いつもどおりの診療です


診療時間の変更や臨時休診などは毎週掲載しています
受診前に確認なさることをお勧めします
(1か月の予定は月初めにホームページに掲載しています)



ホームページの月間予定には掲載してありませんでしたが
親族の不幸のため13日(月)と14日(火)の診療に変更が出ました


11月13日(月)   午後5時で診療を終了します

11月14日(火)   全日臨時休診です

11月18日(土)   午後の予防接種
           毎月原則として第3土曜日の午後
           予防接種だけを行っています
           一般診療は行いません
           時間は
           午後1時から午後3時までです
           (12月まで開始が30分早くなります)
           前日までにご予約下さい

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2017年11月10日

2週間分の感染症情報です

mizueyubisashi.jpg 「江戸川区感染症定点観測」(区内31か所の定点指定医療機関での新たな患者発生数報告)の10月23日から10月29日までの集計結果と10月30日から11月5日までの集計結果を別々に続けて掲載いたします。速報とはいえませんが、流行の流れはお伝えできると思います。




* まず10月23日から29日までの集計です。

 小児インフルエンザの報告が増え始めました。先週の報告数はゼロでしたが、A型とB型を合わせて9例が報告されています。報告数2桁に迫る勢いです。流行の先駆けかもしれません。成人インフルエンザはわずか1例ながら今週も報告が出ています。

 三大夏風邪(手足口病ヘルパンギーナプール熱)は3疾患すべてが増加し、3疾患すべてが2桁の報告数に達しました。最早夏風邪といえる状況ではありません。

 先週大幅に増加した感染性胃腸炎は、今週は減少に転じました。手足口病は11月だというのに2桁の増加です。

 今週報告数が2桁増加した疾患は手足口病(+14例)。2桁減少した疾患は感染性胃腸炎(-17例)でした。

 この週2桁以上の報告数があったのは、ヘルパンギーナが2桁台に復帰して先週より1疾患多い5疾患でした。

 順位は次の通りです。感染性胃腸炎の報告数はまだ3桁を維持しています。順位の変動はありませんでした。

第1位《1》感染性胃腸炎 ↓↓(報告数114)
第2位《2》溶連菌感染症(報告数62)
第3位《3》手足口病 ↑↑(報告数37)
第4位《4》プール熱(報告数18)
第5位《0》ヘルパンギーナ(報告数13)

《 》内の数字は先週の順位で、数字ゼロ(0)は先週の報告数が1桁だった疾患です。
赤い矢印は先週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています(は増加、は減少、は不変です)。
報告数というのは定点指定医療機関だけの集計で江戸川区内全医療機関からの報告数ではありません。大雑把に見て区内全域ではここに示した報告数の約10倍の疾患が発生しているとお考え下さい。

 定期予防接種の対象となっている疾患としては、麻疹風疹百日咳の3疾患すべてが報告数ゼロでした。18週連続になります。

 同じ定期接種の対象疾患である水痘の報告数は4例減って報告数3になりました。


*続いて10月30日から11月5日までの集計です。

 小児インフルエンザはさらに増えて報告数は18例と倍増しました。内訳はA型8例・B型10例となっています。流行期に入ったといえるでしょう。成人インフルエンザはA型2例・B型1例の3例が報告されています。

 例年インフルエンザの流行初期はA型の報告が多く、B型は年が明けてから増えてくる傾向にあります。今年はA型とB型が混じってほぼ同時に流行期に入ったと言えるかもしれません。

 三大夏風邪(手足口病ヘルパンギーナプール熱)は3疾患すべてが減少しましたが、3疾患すべてがまだ2桁の報告数を維持しています。

 今週報告数が2桁増加した疾患は感染性胃腸炎(+10例)。2桁減少した疾患は手足口病(-13例)でした。

 この週2桁以上の報告数があったのは、小児インフルエンザが2桁台に初登場して先週より1疾患多い6疾患でした。

 順位は次の通りです。小児インフルエンザは初登場ながら第4位にランクされました。

第1位《1》感染性胃腸炎 ↑↑(報告数124)
第2位《2》溶連菌感染症(報告数61)
第3位《3》手足口病 ↓↓(報告数24)
第4位《0》小児インフルエンザ(報告数18)
第5位《4》プール熱(報告数12)
第6位《5》ヘルパンギーナ(報告数10)

《 》内の数字は先週の順位で、数字ゼロ(0)は先週の報告数が1桁だった疾患です。
赤い矢印は先週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています(は増加、は減少、は不変です)。
報告数というのは定点指定医療機関だけの集計で江戸川区内全医療機関からの報告数ではありません。大雑把に見て区内全域ではここに示した報告数の約10倍の疾患が発生しているとお考え下さい。

 定期予防接種の対象となっている疾患としては、麻疹風疹百日咳の3疾患すべてが報告数ゼロでした。19週連続になります。

 同じ定期接種の対象疾患である水痘の報告数はまたまた4例増えて報告数7になってしまいました。


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2017年11月04日

週間診療情報(11月6日から11月12日まで)

kanban600.jpgこども診療所の来週の診療日で特にお知らせしたい情報です


個々にお知らせした日以外は
いつもどおりの診療です


診療時間の変更や臨時休診などは毎週掲載しています
受診前に確認なさることをお勧めします
(1か月の予定は月初めにホームページに掲載しています)




11月7日(火)   午後の診療開始が遅れます
           保健所の健診業務のため
           午後3時30分からの診療となります



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