2008年06月13日

将棋名人戦第5局

 tsumi.jpg金曜日は将棋名人戦の日。なぜなら将棋の勝敗は「金(かな)」駒(金と銀)で決まることが多いから。

 現在第66期将棋名人戦七番勝負が進行中です。6月6日現在第5局まで終了し、森内名人2勝、羽生二冠3勝で、羽生二冠が名人位奪取に王手をかけています。第4局を終わった時点で羽生二冠が3勝1敗と王手をかけて、第5局で森内名人が勝ちこの成績になったものです。

 今期に賭ける羽生二冠の執念はすごいものがあると思います。それもそのはずで、通算5期在位で与えられる永世名人の称号を、谷川名人の次に獲るのは羽生さんをおいていないと誰もが思っていたのを、森内名人に先を越されてしまったのですから・・・。羽生二冠は今期名人位を奪取すれば通算の在位期間が5期となり、第19世永世名人の資格を得られるのです。

 いくら小学生以来のライバルとはいえ、自分が第5期目を目指していた名人戦で名人位を奪い、その後3期連続防衛に成功してあっという間に永世名人の資格を得てしまったのですから、羽生二冠の悔しさたるや忸怩たるものがあることは容易に想像できます。

 その執念が第3局の「100年に一度の大逆転」を産んだともいえるのではないでしょうか。

 でも今日はその第3局ではなく、先週終わった第5局の棋譜をご覧ください。平手と駒落ちの違いはもちろんあるに決まっていますが、先手番森内名人の序盤の駒組みを見てたら、なんか自分が指してる局面に似てるな〜と感じてしまいました。

 なんでって、35手目を見てください。▲6八銀と上がって、棒銀/カニ囲いの完成です。これって私がいつも指してる四枚落ちと同じですよ。え?お前と森内名人を同じにするなって?そんなことわかってますよ。

 では、第66期名人戦七番勝負第5局、初手からじっくりお楽しみください。盤面操作でわからないことがあったら、この文の末尾にある緑色の《ヘルプ》の文字をクリックしてください。ヘルプ画面が開きます。《ヘルプ》

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posted by YABOO!JAPAN at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ヤブログプロ棋戦速報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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