2014年11月29日

漢方薬はからだにやさしい?

hatena.jpg 子育て真っ最中の皆さん!毎日お疲れ様です。ちっとも言うことを聞いてくれない赤ちゃんやちびっ子に振り回される毎日だとお察し申し上げます。

 子育ての中で、「わざわざ医者に訊きに行くまでのこともないけどなんか気になる」・・・そんなことはありませんか?「世間ではこう言うけどホントかしら?」そんな疑問にお答えします。コメント欄に記入して送信してください。できればタイトルもおつけ下さい。そのタイトルでこのページにお答えを掲載いたします。

 お一人お一人のご相談・ご質問もお受けいたしますが、あまりにも個別的なことにはお答えできません。ただご質問のタイトルとごく簡単な回答だけの掲載になりますのでご了承ください。


 医者向けのあるサイトに掲載されたインタビュー記事で、ある小児科の女医さんが「からだにやさしい漢方薬はぜひこどもに使ってあげたい」というようなことを語っていました。確かに世間一般では、西洋医学のクスリに比べて漢方薬は効き目がマイルドで副作用も少ないと思われています。決して間違いではありませんが、そう言えるのは漢方薬が漢方医学の中で使われたときであって、西洋医学の中で使われたときには必ずしもからだにやさしいクスリではないのです。

 漢方薬は植物や動物など自然界にあるものの全部あるいは一部を乾燥させたり焼いたりしたものを、薬研(やげん)と呼ばれる道具ですりつぶし混ぜ合わせて作ります。ですからクスリとしての成分以外のものも一緒に混ざっています。

 一方、西洋医学で使われる薬も本来自然界にあるもののクスリとしての成分だけを抽出したり合成したりして作ります。余分なものを混ぜずにクスリとしての機能だけを求めるところなんかはまさに西洋的ですが、クスリとしての成分だけを比較すれば、漢方薬も西洋医学のクスリも変わりありません。だから副作用のある西洋医学のクスリと同じ成分を含む漢方薬にも副作用の危険はつきまとっているのです。

 また、西洋医学ではからだの中の病気の部位を治して健康を回復させようとしますが、漢方(東洋)医学では、体質や体調を整えて健康を回復させようとします。西洋医学の治療は直接的・分析的で、漢方(東洋)医学の治療は間接的・統合的だとも言えます。

 さらに、西洋医学では症状という、病気から直接発信される情報を出発点に治療を進めますが、漢方(東洋)医学では証というからだ全体から発信される情報を出発点に治療を進めます。

 このように医学の基本的思想が違うわけですから、西洋医学を学んだ医者が安易な気持ちで漢方薬を使うのは間違っていると私は考えています。すべての医者がそうだとは言いませんが、「肝臓病?だったらこの漢方薬」とか「アレルギー?だったらこの漢方薬」という風に西洋医学的な発想で漢方薬を使う医者が多いように感じています。

 これはとても危険なことだと思います。

 私にも漢方医学の知識はわずかながらありますが、西洋医学の知識や経験から比べたら本当に微々たる知識しか持ち合わせていません。症状を捉えることはできても証を正しく捉えることはできないのです。ですから私は自分から漢方薬を使ったり勧めることはしていません。

 どうぞ漢方薬をお使いになるときには、漢方(東洋)医学に精通した医者から、漢方(東洋)医学的な診断を受けて処方してもらってください。それでこそ漢方薬はからだにやさしい効果をもたらしてくれるでしょう。

 おわかりいただけましたでしょうか。
posted by YABOO!JAPAN at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 子育てハテナ? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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