
「母と子の姿がないのになんで母子像なの?」と思われるのも当然です。赤ちゃんはまだお母さんのおなかの中なんです。バリ島の昔の伝統的なお産の情景を像にしたもので、そんじょそこらでは手に入りません。当時インドネシアに住んでいた友人が、15年ぐらい前にやっとこさ見つけてプレゼントしてくれたものです。究極の母子像です。(像の高さ=31cm)
お母さんの背中をさすっているのはバリ島の伝統的産婆で、昔は男(老人)がこの役を担っていたそうです。ですから正確に言うと産婆ではなく産爺です。
この像のオリジナルはインドネシア家族計画庁の玄関ロビーに飾ってあって、その像ではすでに赤ちゃんの頭が少し出た瞬間を捉えています。さすがに市中ではそのような生々しい像は売れなかったんでしょうね。
それにしてもこのすごいレアものを見つけてくれた友人に感謝です。