
この前栃木市(蔵の街とちぎ)の郷土玩具巴波のなまず(うずまのなまず)をご紹介しましたが、栃木市にはもう一つ由緒ある郷土玩具があります。今日はそれをご紹介します。

栃木市の西の方に太平山(おおひらさんまたはおおひらやまと読みます)という標高343mの山があります。この山は栃木市の象徴みたいな山で、私が卒業した小学校の校歌にも中学校の校歌にも、「微笑みかける太平山の・・・」とか「太平山に見晴るかす・・・」と歌われていました。

春は麓から頂上まで桜並木(遊覧道路写真左上)が続き、また関東平野をどこまでも眺望できる景色の良さ(謙信平写真右)などから、市民の憩いの場として親しまれてきました。

この山の頂上に太平山神社という9世紀創建と伝わる由緒ある神社があります。戦国時代に戦火により社屋が全焼してしまいましたが、焼け跡から一対の木彫りの獅子(狛犬)だけが焼け残って見つかったことから、神社ではこの獅子を「火防の獅子」(ひぶせのししと読みます)として社宝にし、また人々も火事除けや家内安全を祈願し崇敬したそうです。

その獅子をかたどったのが郷土玩具火防の獅子です。阿吽の獅子が一対になっていて、高さ10cm足らずのものから30cmぐらいのものまで何種類かあります。知人の新築のお祝いなどに何度か差し上げたことがあります。

そしてさらに、市内の和菓子の老舗では「火防乃最中」というのも販売しています。最中の右隣りに写っているのが郷土玩具の「火防の獅子」で高さ約9cmサイズのものですから、この最中はかなりのボリュームです。
詳しくは
栃木市の公式ホームページまたは
栃木市観光協会のホームページをご覧ください。
posted by YABOO!JAPAN at 09:00|
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