
H1N1のA型インフルエンザは人間ではソ連型インフルエンザとして知られていますが、豚インフルエンザのH1N1とは遺伝子情報が異なるため、ブタ-ヒト感染はおこりにくいとされていました。ところが今回確認されたH1N1A型インフルエンザはブタ型でもないしヒト型でもない新型の遺伝子情報を持ったH1N1亜型のウイルスで、ブタ-ヒト感染、ヒト-ヒト感染がおこるとされています。現在毎年接種が行われているH1N1に対するワクチンは予防効果がありません。

現時点では日本での感染者は確認されていませんが、基本的にはA型インフルエンザなので、現在使用されている診断キットで診断は可能だと思われますし、タミフルやリレンザといった抗インフルエンザ薬が有効であるとされていますので、必要以上に恐れることなく、冷静かつ慎重な対応をお願いします。
ゴールデンウィーク中に海外旅行をなさった方などで、発熱などの風邪症状が見られた場合には、直接医療機関を受診せず、平日の昼間でしたら江戸川保健所(☎03−5661−2475)、夜間休日でしたら東京都福祉保健局「ひまわり」(☎03−5272−0303)に電話をかけて指示を仰いでください。

アメリカの感染症対策局(CDC)の発表を和訳したブログがありますのでご参照ください。URLは次の通りです。リンクしています。
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/b60eb34d09d10229a171a400faf59300
新しい情報が入りましたらこのブログでも随時掲載して参りますので、ガセネタに踊らされることなく冷静に対応してください。