2009年06月27日

新型インフルエンザワクチン情報

vac100.jpg 新型インフルエンザに対するワクチン製造についての最新情報です。

 厚生労働省(厚労省)は6月19日に、新型インフルエンザワクチンの製造を7月中旬から開始すると発表しました。政府の新型インフルエンザ対策本部の専門家諮問委員会から「季節性インフルエンザワクチンの製造を中止し、新型に切り替えるのが適当」という答申を受け、これに沿った決定を行ったものです。

 厚労省の試算では、すでに国内メーカーに配布されたワクチンを作る新型インフルエンザウイルスの候補株が、季節性インフルエンザウイルスと同程度に増殖すると仮定した場合、12月末までに約2500万人分を製造できるんだそうです。そして早ければ10月から一般に供給できるようになり、接種が可能になるんだそうですが、ウイルスの増殖が思うように行かなければ当然供給は遅れることになります。

 では、季節インフルエンザのワクチンはどうなるかといいますと、7月中旬で製造中止になってしまうのですが、それまでに約4000万人分を製造できる見通しだそうで、例年の製造量より約20%少なくなるそうですが、厚労省は、去年の接種実績から見ると大きな影響はないだろう、つまり品薄になることはないだろうと見ているようです。

 ところで、新型ワクチン2500万人分というのは十分なんでしょうか?

 今でもかなりの方が「いつものワクチン受ければ新型にも効きますよね」と質問なさいます。これは大間違いです!今までのワクチンは今までのインフルエンザ(新型の登場で季節性と呼ばれるようになったインフルエンザ)にしか効きません。

 新型インフルエンザにかかりたくなかったら新型インフルエンザワクチンを接種しればいけません。新型ワクチンは新型にしか効きませんから、新型も季節性もかかりたくないと思ったら両方のワクチンを接種しなければなりません。

 もし、4000万人近い人が両方のワクチンを接種したいと考えたら、新型ワクチンは約1500万人分足りなくなります。何年か前のように、ワクチンの争奪戦が起こり、一部の大手病院には十分在庫があるのに、私達町医者の所には全く回ってこないなんて事態になるかもしれません。

 こども診療所でもすでに内々の発注はしてあるのですが、まだワクチンの値段すら決まっていない状況ですから、入荷できるのかできないのか、皆目見当もつきません。十分な量のワクチンが手にはいるよう祈るばかりです。
posted by YABOO!JAPAN at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ヤブログ医学講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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