
今日は十枚落ち応用編です。ブログ上で実際に動かすことのできる盤面でお楽しみください。
前回同様八枚落ちの設定で十枚落ちの棋譜を入力しました。ですから盤面には上手の玉の両隣りに金が居座っていますが、これはいないものと見なしてください。実際の将棋盤で駒を動かすときはもちろん金を置かずに動かしてください。
今日ご紹介する棋譜は、私とコンピューター対戦ソフトの最強レベルアマチュア六段との対局です。上手がコンピューターですが、時々意味不明の手を指します。それに惑わされずに我が道を行くというのが方針です。とにかく十枚落ちは攻めることだけを考える将棋だと思ってください。
盤面操作でわからないことがあったら、この文の末尾にある緑色の《ヘルプ》の文字をクリックしてください。ヘルプ画面が開きます。プリント可能ですが、用紙(ページ)設定を横長にしたほうが文字がやや大きくなります。《ヘルプ》
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いかがでしたか?先週の手順に比べるといささか乱暴な感じがしますね。でも、大駒は成れるときに成っておくという姿勢も大事なんです。先週同様飛車と角(龍と馬)の協力で玉を追いつめました。でもだんだん昇格していくうちに飛車と角だけでは戦えなくなってきます。というより、こんな簡単に大駒二枚が成れるなんてことはできなくなります。そこで次に大駒一枚と小駒の協力で玉を追いつめるという手順をご紹介します。やはり私とコンピューターの対局です。
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大駒が縦横無尽に行き来する将棋に比べると地味な感じがしますが、実際の将棋というのはこんなもんです。それに小駒を成らせるには途中の道筋がありますから、当然妨害されることもあるわけです。それをかいくぐって成金を作るという感覚が大事だと思います。
ではもう一局、小駒中の小駒、歩を使った攻めをご覧ください。
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ということで、十枚落ちはこれにて卒業。なんですが・・・。将棋を覚えたて(駒の動かし方がやっとわかった程度)のお子さんと実際に対局すると「玉に向かって攻め込んで玉を追いつめる」という感覚がほとんどありません。「な〜んでそんな手を指すんだよ。他に指す手があるだろ〜!」と言いたくなることがしばしばです。そこで次回はそんな状況をコンピューター同士の対局で再現してみます。お楽しみに!