
葛西地区で報告が続いている百日咳が今週は一気に10例報告されました。学校や園に対して江戸川区からも注意が喚起されています。DPT(三種混合)未接種の乳児やお子さんは厳重にご注意ください。それから大人の方の咳にも要注意です。大人の方の百日咳は診断が遅れる傾向があります。現在のところ発生は葛西地区に限られていますが、今後の動向に要注意です。
その百日咳が、2桁以上の疾患に仲間入りしました。このブログで感染症情報をお知らせするようになって定期予防接種の対象となっている疾患が2桁以上になったのは初めてです。その他では感染性胃腸炎とリンゴ病が2桁増となっています。インフルエンザは小児ゼロ、成人ゼロの報告でした。
報告数2桁以上の疾患は先週の8疾患からさらに増えて9疾患となりました。順位は第1位感染性胃腸炎↑↑(報告数270)、第2位溶連菌感染症→(報告数54)、第3位水痘↓↓(報告数36)、第4位リンゴ病↑↑(報告数22)、第5位手足口病↓(報告数18)、第6位は減少したおたふくかぜ↓(報告数14)と増加した突発性発疹↑(報告数14)が同数でならび、第8位も減少したプール熱↓(報告数10)と増加した百日咳↑(報告数10)が同数でならびました。(矢印は前週の報告数との比較/報告数というのは指定医療機関だけの集計で江戸川区全体の医療機関からの報告数ではありません)
定期予防接種の対象となっている病気としては、すでに報告した百日咳が葛西地区で10例ですが、麻疹と風疹は報告数ゼロでした。