
今日は将棋のA級順位戦最終局一斉対局の日で、「将棋界の一番長い日」と呼ばれています。
A級棋士10名が千駄ヶ谷の将棋会館に全員集合し、午前10時、全員一斉に対局を開始します。A級棋士は10名ですから対局数は5局になるわけです。
この日の対局でA級順位戦はすべて終了し、名人戦挑戦者と、B級1組への降級者が決まります。
今年のA級順位戦はここまで森内九段と渡辺竜王がともに6勝2敗で並んでいます。どちらかが勝ってどちらかが負ければ勝ったほうが挑戦者に、二人とも勝つか負けるかしたら同率でのプレーオフになります。
降級者は2名なのですが、こちらは混戦模様で、全対局が終わらなければわからないというところです。

私はネット中継で全対局を同時に接続し、全局一斉に眺めています。写真は午前10時45分頃の局面です。といっても見ただけではわからないと思います。
上段左の森内九段(先手)対久保二冠(後手)は久保二冠がゴキゲン中飛車に振ったのに対して森内九段が超速▲3七銀戦法で対抗しています。
上段中の丸山九段(先手)対渡辺竜王(後手)は角換わり腰掛け銀(同形)になりました。
上段右の高橋九段(先手)対藤井九段(後手)は藤井九段が角道を止めない四間飛車で角換わり系の振り飛車を採用しました。高橋九段が穴熊に組むかどうかというところです。
下段左の谷川九段(先手)対郷田(九段)は谷川九段が先手でのゴキゲン中飛車としたのに対して郷田九段が角交換からの激戦を目指しているようです。
下段右の木村八段(先手)対三浦八段(後手)は木村八段の横歩取りに対して三浦八段が△8五飛戦法で対抗しています。
どの対局も終局は今夜遅くなると思いますし、場合によっては日付が替わることも大いに予想されます。最終結果は明日掲載することにいたします。
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