
東大医学部の卒後40周年記念クラス会出席のために沖縄を訪れ、辺野古と普天間飛行場を自分の目で見てきたことは先週掲載しました。
今日は辺野古から普天間に向かう途中のランチの話です。
辺野古から10分ほど南下したところに宜野座村という村があります。広い国道を離れて海辺の道を走ると漢那(かんな)という遠浅の美しい浜辺に出ます。その道沿いのこのドライブインにタクシーの運転手さんが案内してくれました。
店内はテーブル席と座敷とがあり、私たちは座敷のほうに上がりました。窓からは海が一望できます。そして海辺のバス停も・・・。バスを待つ人影はなく、ただ潮騒だけが聞こえていた・・・。なぁんちゃって、旅情を誘いますなぁ。
壁に貼られたメニューです。「沖縄でサンマかよ、ブリかよ」というのもありますが、私の目をひいたのは、ミーバイと豆腐ようとスクガラスですね。
でも食事の前に欠かせないモノ。そうです、ビールですね。沖縄には昔からオリオンビールという地ビールがあります。東京でも買えますが、東京で飲むオリオンビールは水っぽくて余りおいしくないのです。オリオンビールは沖縄で飲むものだと決めています。これはオリオンの生ビールです。
コースターが面白いでしょう。真四角の紙ナプキンを折りたたんでコースターにしてあるんですね。なんか気が利いてますよね。
そしてこれがスクガラスです。体長3センチほどの小魚の塩漬けです。この小魚は春先に大挙して海岸に押し寄せてくるんだそうで、有名な沖縄民謡の「谷茶前節(たんちゃめぶし)」はこの魚の漁の様子を歌ったものなのだそうです。それにしても並の塩味じゃなかったですね。スクガラス1匹でさいの目に切った豆腐1個ぐらい食べないとしょっぱいことしょっぱいこと!
そして豆腐ようです。「よう」という字はパソコンの漢字変換では出てきませんでした。いってみれば豆腐で作ったチーズですね。東京へ帰って知ったのですが、これって酒飲みの間ではかなり有名なつまみなんだそうですね。私は始めて食べましたが、ホントおいしかったです。ビールでも焼酎でも日本酒でも洋酒でも何にでも合いそうな味でした。お土産に買って帰りました。
そしてミーバイ汁です。ミーバイというのはメバルのことだそうです。背越しにしたメバルがまるまる1匹入った味噌汁です。身を食べるのがちょっと大変でしたがおいしかったですよ。小皿に盛られたゴーヤチャンプルは運転手さんが頼んだものですが、全部は食べきれないからといって小分けにしてくれました。東京で食べるゴーヤより苦くなかったです。
というわけで沖縄大衆グルメでおなかを満たした私はタクシーが走り出すやすぐに眠ってしまい、目が覚めたら車はもう宜野湾市に入っていました。宜野湾市の普天間飛行場のレポートは先週掲載しました。
夜は沖縄料理の店で沖縄高級グルメでしたが、懐かしい友人との再会で語り、飲みしていて写真を撮るヒマもありませんでした。というと聞こえはいいですが、実際は宴会が始まってすぐに酔っぱらってしまって写真撮影なんてすっかり忘れてしまったのでした。