2013年12月03日

感染性胃腸炎さらに増加

mizueyubisashi.jpg 「江戸川区感染症定点観測」(区内31か所の定点指定医療機関での患者発生数報告)の11月18日から11月24日までの集計結果です。

 インフルエンザは今週も小松川地区で小児の報告例が2例ありました。いずれもB型です。成人の報告はありませんでした。

こども診療所では先週の金曜日(11月29日)に小児のインフルエンザが1例発生しました。A型でした。その後は今日までのところ発生していません。

 感染性胃腸炎は先週24例増加しましたが、今週は倍近い46例の増加でした。こども診療所でも同様の傾向が見られています。ノロウイルスによる嘔吐・下痢の症状のお子さんもいらっしゃいますが、その他にも何種類かのウイルス性胃腸炎がはやっているようです。

 感染性胃腸炎の治療に関しては現在毎週月曜日のヤブログ医学講座に連載中です。ぜひご覧下さい。
 
 この週2桁増加した疾患は感染性胃腸炎(+46例)と溶連菌感染症(+21例)の2疾患でした。2桁減少した疾患はありませんでした。

 プール熱水痘(水ぼうそう)はわずかに減少しましたが2桁台を維持しています。おたふくかぜはわずか1週間で1桁台に後退です。その結果今週報告数が2桁以上だったのは先週より1疾患少ない4疾患でした。溶連菌感染症プール熱の順位が入れ替わりました。

 順位は次の通りです。《 》内の数字は前週の順位、数字0は前週の報告数が1桁だった疾患です。

第1位《1》感染性胃腸炎 ↑↑(報告数189)
第2位《3》溶連菌感染症 ↑↑(報告数36)
第3位《2》プール熱(報告数24)
第4位《4》水痘(報告数11)

 (矢印は前の週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています/報告数というのは指定医療機関だけの集計で江戸川区全体の医療機関からの報告数ではありません)

 定期予防接種の対象となっている疾患としては、麻疹風疹百日咳の報告数は今週も引き続きゼロでした。


posted by YABOO!JAPAN at 17:02| Comment(0) | TrackBack(0) | こんな病気がはやってます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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