2014年01月27日

インフル:今シーズンの特徴

dav.jpg曜日は医学講座の日。なぜなら人間のからだを示す漢字には(肉づき)のつくものが多いから。

脳・肺・肝・腎・腕・脚・腰・腹・骨・・・・・。
あなたはいくつ書けますか?



インフルエンザが大流行です。区内でも学級閉鎖・学年閉鎖、幼稚園では休園のところも出ています。

大流行になると、今シーズンのインフルエンザの特徴が少しずつわかってきます。江戸川区内の小児科医の集まりでの情報交換から、今シーズンのインフルエンザの特徴が浮かび上がってきました。

まず、全体的な流行状況から行きますと、今シーズンは流行の始まりが例年よりだいぶ遅かったです。今月の10日頃まではインフルエンザにかかったお子さんを診察するのは本当に少なかったです。ところがその後急速に流行が広まり、あっという間に江戸川区全体に広がってしまいました。

それから例年ですとまずA型のインフルエンザが流行しやや遅れてB型が流行するのですが、今シーズンはA型もB型も一緒に流行しています。ただし、これは小児のインフルエンザの話で、成人ではほとんどがA型です。

以上が全体的な流行の特徴です。

次にインフルエンザにかかったお子さんの個々の症状を見てみますと、二つの特徴を挙げることができます。

(1)例年より症状の軽いお子さんが多い。
(2)インフルエンザの予防接種受けたお子さんがインフルエンザにかかると検査で陽性だと判明するのに時間がかかる。

一つずつ詳しく見ていきましょう。

(1)例年より症状の軽いお子さんが多い。
 例年ですと、たいていのお子さんが高熱が出て、だるさが強く、診察室に入ってくる時の表情や体の動きで「あ、この子はインフルエンザだな」と、ある程度予測がついたものでした。ところが今シーズンは、熱が出てもすぐに37℃台以下に下がってしまう、本人は元気ピンピンでニコニコ笑いながら診察に入ってくるというような様子で、「いくら何でもこれでインフルエンザはないだろう」と思いつつも園や学校でのはやり具合から渋々(?)検査をしてみると意外や意外、インフルエンザだったりするんですね。
 原因は?・・・・・・・・・・・・わかりません。

(2)インフルエンザの予防接種受けたお子さんがインフルエンザにかかると検査で陽性だと判明するのに時間がかかる。
 こちらも原因はわからないのですが、とにかく遅いんです。こども診療所では、38℃を超えて8時間(8−8)というのを一応の検査の目安にしています。これでたいていは正しい診断が行えていました。もちろん予防接種を受けたお子さんも含めてです。
 ところが今シーズンは予防接種を受けたお子さんに限ってこの基準だと陽性(インフルエンザ)と判定できず、「熱の動きによっては明日もう一度ね」と申し上げて翌日再検査をすると、やっとこさ陽性反応が出たりするんです。
 インフルエンザ治療薬は発病してから48時間以内の治療開始が原則ですから、時間切れにならないように注意しながら再検査をしていますが、なぜそうなるのか本当にわかりません。

 というわけで、毎年申し上げていますが、「検査は早すぎず遅すぎず」がとても重要ですから、学校や園で「インフルエンザの検査をしてもらってください」といわれても慌てて医療機関に飛び込む必要はありません。ほとんどの場合翌日の検査で十分治療には間に合いますから、お子さんの症状を見てしばらくおうちで様子を見るようにして下さい。




posted by YABOO!JAPAN at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | こども診療所医学講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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