
インフルエンザはこの集計上は成人も小児も報告はありませんでしたが、江戸川区小児科医会会員の情報ネットでは、この集計の翌週後半から小児のインフルエンザ発生のニュースが寄せられるようになり、篠崎2中、上一色中、一之江2中、宇喜田保育園などで複数の児童がインフルエンザにかかっているとのことです。今後の動きに要注意です。
インフルエンザ以外では、溶連菌感染症が先週の報告数の18例から一気に62例(+44例)と3倍以上の激増を見せています。それ以外の疾患では報告数が2桁以上増減した疾患はありませんでした。
3大夏風邪のヘルパンギーナ、プール熱、手足口病のうち、今週は手足口病が微増ながら2桁報告数を見せています。瑞江から鹿骨・篠崎にかけての地区の幼稚園や保育園での発生が多いようです。
今週報告数が2桁以上だった疾患は、手足口病と突発性発疹が2桁台に復帰したため、感染性胃腸炎と溶連菌感染症と合わせて4疾患になりました。
順位は次の通りです。
第1位《1》感染性胃腸炎 ↑(報告数125)
第2位《2》溶連菌感染症 ↑↑(報告数62)
第3位《0》手足口病 ↑(報告数12)
第4位《0》突発性発疹 ↑(報告数10)
《 》内の数字は前週の順位、数字0は前週の報告数が1桁だった疾患です。(矢印は前の週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています/報告数というのは指定医療機関だけの集計で江戸川区全体の医療機関からの報告数ではありません)
定期予防接種の対象となっている疾患としては、風疹と麻疹と百日咳の報告数は今週もすべてゼロでした。
水痘は10月1日から定期予防接種の対象になったため、本来こちらに移動するべきですが、まだまだ発生数が多いので、当分は順位をお知らせする疾患として扱います。予防接種が普及して報告がほとんどなくなるといいですね。