
インフルエンザは小児も成人もさらに増加のスピードが増しています。小児と成人を合わせた報告数は早くも100例を突破してしまいました。報告されたインフルエンザの型は、報告総数115例(小児+成人)すべてがA型でした。
ところで、去年の今頃を振り返ってみました。昨年12月2日から8日までの集計から、報告数が2桁以上だった疾患のランキング表を再掲します。
*** 2013.12.2〜12.8 ***
第1位《1》感染性胃腸炎 ↑↑(報告数406)
第2位《2》溶連菌感染症 ↑↑(報告数95)
第3位《4》プール熱 ↑(報告数25)
第4位《3》水痘 ↑(報告数24)
第5位《6》おたふくかぜ ↑(報告数14)
今年とはだいぶ様相が違います。インフルエンザなどはまだ1桁の報告数でした。次の週もまだ1桁台でした。今年のインフルエンザの流行がいかに早いかがよくわかると思います。
感染性胃腸炎と溶連菌感染症はやはり上位を占めていますが、感染性胃腸炎が最盛期だった頃の集計で、次の週に報告数は500を越えています。
*** 2013.12.2〜12.8 ***
というところで、今年の集計に戻ります。
今週は感染性胃腸炎(+48例)が、成人インフルエンザ(+19例)、小児インフルエンザ(+15例)を上回る増加を見せています。そして溶連菌感染症(-15例)が2桁の減少に転じました。その他の疾患では増減まちまちでした。
今週報告数が2桁以上だった疾患はリンゴ病が2桁台に復帰したため、先週より1疾患多い6疾患でした。
順位は次の通りです。インフルエンザが毎週順位を一つずつ上げています。小児インフルエンザは2位に躍進しました。
第1位《1》感染性胃腸炎 ↑↑(報告数294)
第2位《3》小児インフルエンザ ↑↑(報告数79)
第3位《2》溶連菌感染症 ↓↓(報告数55)
第4位《4》成人インフルエンザ ↑↑(報告数36)
第5位《4》プール熱 ↓(報告数13)
第6位《0》リンゴ病 ↑(報告数11)
《 》内の数字は前週の順位、数字0は前週の報告数が1桁だった疾患です。(矢印は前の週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています/報告数というのは指定医療機関だけの集計で江戸川区全体の医療機関からの報告数ではありません)
定期予防接種の対象となっている疾患としては、風疹と麻疹の報告数は今週もすべてゼロ、百日咳の報告もありませんでした。
水痘は10月1日から定期予防接種の対象になったため、本来こちらに移動するべきですが、まだまだ発生数が多いので、当分は順位をお知らせする疾患として扱います。予防接種が普及して報告がほとんどなくなるといいですね。ちなみに水痘の今週の報告数は7例で、先週より2例増えています。