2016年08月30日

夏休み効果というより夏の終わり

mizueyubisashi.jpg 「江戸川区感染症定点観測」(区内31か所の定点指定医療機関での患者発生数報告)の8月15日から8月21日までの集計結果です。速報とはいえませんが、流行の流れはお伝えできると思います。

 まだ夏休みが続いている時期の集計ですが、集計上は「感染症の夏休み効果」とは言えなくなってきました。今まで減少を続けていた複数の疾患の多くがわずかながら増加傾向に転じてきたのです。その中で唯一ヘルパンギーナだけは大きく減少しました。まだ報告数が多いから夏休み効果が続いているのかと思うと、どうやらそうではなさそうです。ヘルパンギーナプール熱手足口病とともに三大夏風邪と呼ばれることがあります。

 プール熱手足口病はだいぶ前に報告数がかなり減りましたが、ヘルパンギーナにも夏の終わりがやってきたと考えたほうが良さそうです。今年はヘルパンギーナ大流行の年でしたので、今でもかなりの報告数を保っていますが、それでもこの1週間で報告数は半分以下に減ってしまいました。

 今週2桁以上の動きを見せた疾患はヘルパンギーナだけで、減少数は(-53例)、先週の減少数(-38例)を大きく上回っています。

 今週報告数が2桁以上だった疾患はおたふくかぜが新たに加わって、先週より1疾患多い6疾患でした。順位は、ヘルパンギーナが大幅に減少したために感染性胃腸炎に首位の座を明け渡し第2位となりました。その他下位のほうにも多少の動きがありました。

第1位《2》感染性胃腸炎(報告数86)
第2位《1》ヘルパンギーナ ↓↓(報告数31)
第3位《3》プール熱(報告数14)
第4位《5》溶連菌感染症(報告数13)
第5位《4》手足口病(報告数12)
第6位《0》おたふくかぜ(報告数10)

 《 》内の数字は先週の順位、数字0はその週の報告数が1桁だった疾患です。(矢印は先週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています/報告数というのは定点指定医療機関だけの集計で江戸川区全体の医療機関からの報告数ではありません)

 定期予防接種の対象となっている疾患としては、麻疹風疹百日咳すべての報告数が5週連続でゼロとなりました。

 定期予防接種の対象になった水痘は、本来こちらに移動するべきですが、まだまだ発生数が多いので、当分は順位をお知らせする疾患として扱います。先週はやっと報告数ゼロとなりましたが、この週の報告数はあっという間に4例増えて報告数4でした。麻疹などと同様報告数ゼロが何週間も続くようになるのはまだまだ先のことでしょうか・・・。


posted by YABOO!JAPAN at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | こんな病気がはやってます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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