
減少を続けていたインフルエンザの報告数が小児も成人も再び増加に転じました。そればかりか、報告数の順位表に名を連ねている4疾患(四強)すべてが増加しています。偶然なのでしょうが、気にはなります。四強は先週すべて減少でした。
さてインフルエンザを詳しく見てみましょう。まず小児のほうから。
小児インフルエンザのA型とB型の比率ですが、A:Bは報告数では68:100、共に約20例ずつ同じように増えています。比率ではB型がA型の約1.5倍で、先週の2倍弱に比べるとB型の比率は少し低くなっています。
成人インフルエンザではA:Bが報告数では44:22でA型の報告の方が多いですが、比率では先週と同じ2:1で、B型だけが特別増えたという訳でもなさそうです。
いずれにしても今後の動向に要注意です。
四強の残り、感染性胃腸炎と溶連菌感染症は共に2桁の増加でした。
その他の疾患には大きな変動は見られていません。
この週2桁以上の報告数があったのは先週と顔ぶれも順位も同じ感染性胃腸炎、小児インフルエンザ、成人インフルエンザ、溶連菌感染症の4疾患でした。
第1位《1》感染性胃腸炎 ↑↑(報告数210)
第2位《2》小児インフルエンザ ↑↑(報告数168)
第3位《3》成人インフルエンザ ↑↑(報告数66)
第4位《4》溶連菌感染症 ↑↑(報告数48)
《 》内の数字は先週の順位、数字0はその週の報告数が1桁だった疾患です。(矢印は先週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています/報告数というのは定点指定医療機関だけの集計で江戸川区全体の医療機関からの報告数ではありません)
定期予防接種の対象となっている疾患としては、麻疹、風疹、百日咳の3疾患とも報告数は今週もゼロでした。このブログの更新を再開してからですと5週連続となります。
定期予防接種の対象になった水痘は、本来こちらに移動するべきですが、まだまだ発生数が多いので、当分は順位をお知らせする疾患として扱います。この週の報告数は前の週から2例減って報告数3でした。2週連続での減少です。このまま報告数ゼロまで減少してくれるといいですね。