
三大夏風邪ともいわれるプール熱・ヘルパンギーナ・手足口病の3疾患すべてが報告数2桁の揃い踏みとなりました。先週はヘルパンギーナの報告数だけが1桁でした。特に手足口病は2週続けての2桁増となっています。先週もお伝えしましたように今後感染症はこの3つの疾患を中心に動いていくものと思われます。
報告数の多い疾患から見ていきますと、感染性胃腸炎(-17例)は2桁減、溶連菌感染症(-1例)はほぼ横ばいでした。
水痘は4例増加してしまい、依然として2桁の報告数を維持しています。区内全域から少数ずつの報告が見られます。
その他の疾患では、おたふくかぜと突発性発疹が、ともに報告数9例と2桁に迫っていますが、2桁の壁を破れるかどうかは何とも言えません。
今週報告数が2桁増加した疾患は手足口病でした。2桁の減少を見せたのは感染性胃腸炎です。
この週2桁以上の報告数があったのは、ヘルパンギーナが新たに加わって、先週より1疾患多い6疾患でした。順位は次の通りです。
第1位《1》感染性胃腸炎 ↓↓(報告数136)
第2位《2》溶連菌感染症 ↓(報告数55)
第3位《3》手足口病 ↑↑(報告数37)
第4位《4》プール熱 ↑(報告数20)
第5位《0》ヘルパンギーナ ↑(報告数18)
第6位《5》水痘 ↑(報告数14)
《 》内の数字は先週の順位、数字0はその週の報告数が1桁だった疾患です。(矢印は先週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています/報告数というのは定点指定医療機関だけの集計で江戸川区全体の医療機関からの報告数ではありません)
定期予防接種の対象となっている疾患としては、麻疹と風疹は19週連続の報告数ゼロでしたが、百日咳が小岩地区で1例報告されました。今後の動きに要注意です。
水痘は、先にお伝えした通りで、報告数は4例増加してしまいました。まだ2桁の報告数です。予防接種が定期化されてまだ日が浅いとはいえ、対象となる疾患が2桁も報告されるということは決して望ましいことではありません。予防接種の努力を続けて少しでも早く水痘を撲滅しましょう!