
先週猫の目首位と申し上げた手足口病と感染性胃腸炎が、今秋は報告数同数で首位を分けあいました。どちらも1桁の減少なのですが、ちょっとした違いの偶然で報告数が同数となりました。
各疾患の報告数は減少一色(不変を含む)で、増加と言えるかどうか微妙ですが、プール熱がわずか1例増加しただけです。
インフルエンザは、小児も成人も報告数0となりましたが、メディアでも報道されているように今年のインフルエンザの流行はいつもの年より早そうですので油断は出来ません。
はやり目の報告数は2例でした。
それでは報告数の多い疾患についてご報告いたします。
手足口病と感染性胃腸炎の動きは既にお知らせしました。
三大夏風邪では、ヘルパンギーナは2桁の減少で報告数としては半減しました。プール熱は1例増加のほぼ横ばいで、報告数は1桁台のままです。
今週報告数が2桁減少した疾患はRSウイルス感染症(-20例)、ヘルパンギーナ(-19例)、リンゴ病(-14例)の3疾患でした。2桁増加した疾患はありませんでした。
この週2桁以上の報告数があったのは、先週一緒に2桁入りしたリンゴ病と水痘があっというまに1桁台に後退したため、先週より2疾患少ない5疾患でした。
順位は次の通りです。
第1位《1》手足口病 ↓(報告数83)
第1位《2》感染性胃腸炎 ↓(報告数83)
第3位《5》溶連菌感染症 ↓(報告数28)
第4位《3》ヘルパンギーナ ↓↓(報告数19)
第5位《4》RSウイルス感染症 ↓↓(報告数17)
《 》内の数字は先週の順位で、数字ゼロ(0)は先週の報告数が1桁だった疾患です。
赤い矢印は先週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています(↑は増加、↓は減少、→は不変です)。
報告数というのは定点指定医療機関だけの集計で江戸川区全体の医療機関からの報告数ではありません。
定期予防接種の対象となっている疾患としては、麻疹と風疹と百日咳の3疾患すべてが報告数ゼロでした。13週連続になります。
水痘の報告数は8例減って報告数2となりました。