2007年10月03日

母と子 ーインドネシアの母子像(1)−

indonesia08 母親がこどもにおっぱいを飲ませている像(おっぱい人形)の紹介は先週で終わりましたが、ヤブログコレクションには母と子に関係したコレクションがまだまだあります。今週からはこれらのコレクションを順番にご紹介していきたいと思います。おっぱいではなくなってもう「水」ではないのですが、引き続き水曜日に掲載していきます。

 この像は、バリ島の博物館で私がおっぱい人形なるものに初めて出会う前の年、やはりインドネシアのジャワ島にある有名なボロブドゥール遺跡の近くの骨董品店で見つけたものです。母親の膝の上にこどもがちょこなんと座っている、高さ約11cmの小さな像です。

 骨董品店ですから時代物ばかり置いてあるとお思いでしょうが、インドネシアでは新しいものを古く見えるように細工したものも骨董品店で売っています。この母子像もそうした細工物の一つで、ひっくり返すと像の中は空洞で、緑青に見せかけた薄緑の塗料のどこにも汚れが見えません。「これは新しいものでしょ?」となんべん言っても、年老いた店の女主人は「古い」「古い」と繰り返すばかりで決して「新しい」と認めはしませんでした。

 インドネシアの首都ジャカルタにはスラバヤ通りと名付けられた長さ約200mほどの狭い通りがあります。この通りには骨董品店とカバン屋が軒を連ねています。他の職種の店はありません。骨董品とカバンなんて変な取り合わせですが、とにかくけっこう有名な通りなんです。私も何度か訪れたことがありますし、現地の方々からいただいたお土産でスーツケースがいっぱいになってしまったときに、大きなスーツケースをこの通りのカバン屋で買ったこともあります。

 ある時、冷やかしでこの通りを歩いていたら、この通りをはさんだ店の向かい側で少年が売り物と見られるいくつかの木像に何やら得体の知れない液体を塗っているのを目撃しました。すでに塗りあがった木像もそばに置いてあって、それらはとても古い木像に見えます。私は製造過程を見ていますからそれらが本当は新しいものだということがわかりますが、薄暗い店の奥で初めてこの像を見て「年代物だよ、お客さん」なんて言われたら信じてしまったかもしれません。それぐらい巧妙に細工されているのです。しかも少年が鼻唄交じりで細工したものです。私は少年に「店の真ん前でこんなことするなよな。どうせやるなら裏でやれよ。」と日本語で話しかけ、「この通りでは絶対に骨董品を買わないぞ!」と決心してそこを離れました。


ラベル:母子像 母と子
posted by YABOO!JAPAN at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ヤブログコレクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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