
早速本日の詰め将棋です。9筋に置いてある△9八龍と▲9九飛も関係のある駒です。大盤いっぱいに広がっている問題ですから間違えないように。正解は指導棋譜のあとに掲載してあります。
では先週の指導対局の棋譜です。△3二金▲7六歩△5二玉▲2六歩△6二銀▲2五歩△2二銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛△5四歩▲3八銀△5三銀▲2七銀までは先週と同手順。次は△4四歩ね、と思いきや△6四歩。でも少しも動ぜず▲2六銀に△6三玉を見て逆に不安に。なぜかというとこの手順は私が六枚落ちから四枚落ちに昇格したての頃(このブログがまだオープンしていない頃)に何度か指されたもので、そのあともたまに指されたことのある手順です。調べてみたら8月2日に指されていて、その日付でこのブログに掲載されています(記事には「一度勝ったことがある」と書いてありましたがここのところずっと勝ちがないので記憶から消えています)。「それを今頃また指してくるなんて、何かとっておきのトリッキーな手順があるのかな?」と逆に不安になってしまったわけです。でも私だってその当時より棋力は上がっているはずです。自信を持って▲2五銀△7四歩▲1六歩△9四歩▲9六歩△6二金▲1五歩△7三金▲6八銀△6五歩▲7八金△6四金▲6九玉△7三桂▲5八金△7五歩▲同歩△同金▲1四歩△同歩▲1二歩△7六歩▲1四銀△1三歩▲2三銀成△同銀▲1一歩成△8五桂▲2一と△6六歩▲1三香成△3四銀▲2二と△4二金▲3二と△同金▲2一飛成△6七歩成▲同銀△4二金▲6一龍△6二歩▲6六銀△7七桂不成▲同銀△同歩成▲同角△6六銀▲8六角△同金▲同歩と、ここまでは曖昧ながら記憶通り。特に最後の角金交換は「四枚落ちでは時々こういう大胆な手が必要になるんです」と先生に言われて、四枚に昇格したての私は「へ〜、六枚落ちとはずいぶん違うんだな〜」と感心したので絶対に忘れません。もっとも先生の「四枚落ちでは時々こういう大胆な手が必要になるんです」はその後何回か聞かされて、今では聞き流す程度になってしまいましたけどね。△5五歩▲6五桂△5六歩▲5三桂成△同金▲6五桂△5七歩成まで、77手にて時間切れ引き分け。なんで時間切れになったかというと、先生の△5七歩成で私は相当やばい状況になってしまったことはわかったのだけれど、それに対してどう対処してよいかわからずずっと考え続けていたからです。
<対局後の指導>
「2回目の(下手の最終手)▲6五桂は▲6五金でしたね。桂だったために△5七歩成で詰めろがかかってしまいました(私にはどういう手順の詰めろかわかりませんでしたが)。▲6五金としておけば△7四歩なら▲6六金で十分。△7四桂なら▲7二銀△7三玉▲8五桂△8四玉▲8一龍で必至。残念だったですね。」と、あまり残念がってなさそうな顔でおっしゃいました。私も終わりのほうはよくわからなかったので、それほど残念でもありませんでした。どうも負け癖がついてしまって負けてもそれほど悔しくなくなってしまいました。「これでは負け犬


では詰め将棋の正解です。
▲6七角△3四桂左▲2二桂成△1三玉▲6八角△同龍▲9三飛成までの七手詰めでした。
初手をこんな遠くから王手なんてちょっと考えつかないですよね。結局誰も解けずに先生が種明かしをしてくれました。4五でも5六でも良さそうですが、5手目の▲6八角を△同龍と取らせて▲9三飛成と王手をかけたときこの▲6七角が邪魔をしているために6三の地点に合駒が利かなくなるという、なんかミサイルが飛び交うような広大な詰め将棋でした。玉方2手目の△3四桂は右でも左でも以下は同じなのですが、右の桂で合駒されると次の▲2二桂成で取った桂が最後に余ってしまいますので、△3四桂左と左の桂で取ってもらいましょう。また、ここで3四の地点に別の駒を打って合駒しても手順は変わりません。また、5手目の▲6八角を△同龍と取らずに△2四歩と合駒をすれば、▲1九飛で今度はこの▲6八角が邪魔をして1八の地点に合駒が利かなくなり詰みとなります。