
私はこの事実を美術館に向かう途中で相棒から聞かされて大分腹を立てていたので、入場券を買うときも「牛乳を注ぐ女」1枚のために1,500円も払うのかと思っていました。でも元を取ろうと思って、入場後他の展示には目もくれずフェルメールに直行、じっくりと鑑賞してもう一度スタートからオランダ風俗画展を見直し、再度フェルメールとご対面。もう一度じっくり鑑賞して、残りの展示を見終わり、さらにもう一度フェルメールのもとへ引き返し、別れの挨拶をして帰ってきました。

と、入場したときとはうってかわった上機嫌で会場を出て、夕食を食べようとしてまた不機嫌に。美術館内のポール・ボキューズで夕食を知的に優雅に(似合わないって?)食べるのを楽しみにしていたのに、「貸し切りです」と冷たく断られてしまったのです。前に「モネ展」を見に行ったときも「貸し切り」で断られたものですから、「毎日毎日貸し切りにしているわけではないが、運悪く2回続けて貸し切りの日に当たってしまった」などと寛大に考える余裕などなく、「貸し切りで確実な収入を挙げようなんて商売っ気の多いボキューズだな」と悪態をついて(心の中で)帰ってきました。
ちなみに、夕食は家の近くのイタ飯屋でピッツァとカロッツァとイベリコ豚のグリルを食べました。もちろんワインと一緒に。フェルメールに3回会うために展示会場を2回半歩いたことになりますから、帰宅後はぐったり疲れて、このブログも半分眠りながらやっと書き終わりました。