2008年02月09日

江戸川区保健表彰式

 2月7日(木)午後、江戸川区総合文化センターで、平成19年度江戸川区保健表彰式が行われました。保健といっても学校保健のことで、区立の小中学校や幼稚園・保育園の校医(園医)の勤続者表彰と、自分の力と努力で健康を勝ち取った児童生徒に対する「健康努力賞」の授与が目的になっていました。

 私は区立小学校の校医を10年勤めたということで表彰を受ける側として出席し、区長から賞状と記念品を頂戴しました。学校を含めた地域全体としてこどもの健康を考えるのが小児科医の仕事と考えている私にとっては、校医という役目も当然仕事の内でしたから、額に入った立派な賞状や江戸切り子のきれいなタンブラーを頂戴することは何か照れくさい感じがしますが、これを機会にさらに地域の健康を推進する一助になるよう努めていきたいという思いを新たにしました。

 一方、児童生徒の「健康努力賞」というのは、私たちの世代がこどもの頃にあった「健康優良児」の表彰かと思っていましたら、これは大きな間違いでした。

 区立の小中学校から、小学6年生189名、中学3年生128名が選ばれて、20名ぐらいずつ壇上に登り、全員一人一人の名前が読み上げられ、区長からメダルを授与されます。その中には見るからに健康優良児だなと思える子もいれば、ひ弱そうな子も混じっています。そして司会の方が、「自らの力で健康を勝ち取ったその努力に対して…」と言った言葉で合点がいきました。

 病気もしない、体格もよい、スポーツ万能の「昔の」健康優良児の表彰ではなかったのです。病弱でありながらひたむきに病気と闘い今の健康を勝ち取った子も、恵まれた素質を生かして努力を重ねさらなる向上を果たした子も、等しくその努力を讃えましょうという趣旨だったのです。

 「みんな頑張ったんだなー」と思いながら壇上に上がってくるこども達を見ていましたら、中学生の部で聞き慣れた名前を耳にしました。小さなときから喘息でこども診療所に通って治療を続けていた女の子です。最近すっかり元気になり、おクスリは続けていますが、診察にくるのは春休みとか夏休みだけ、それ以外はお母さんがクスリを取りに来るというほどに元気になった子です。

 現在江戸川区内には約5万7千名の小中学生がいるそうです。肩を大きく揺すりながらゼーゼー荒い呼吸を苦しそうにしながら吸入を受けていたあの子が、5万7千名の中の300余名に選ばれて今日表彰を受けているのです。

 「そうか、この子も努力したもんなー。そして今の健康を勝ち取ったんだなー。」感慨にふけりながらひときわ大きな拍手を送りました。自分が表彰を受けたことよりも、比較にならないほど嬉しい表彰式でした。


posted by YABOO!JAPAN at 15:30| Comment(3) | TrackBack(0) | ローカルニュース江戸川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
乳幼児の頃から見ていた先生にとっては感慨深い表彰式だったことでしょう。健康が一番、でも自分の病気や体質に打ち勝っていくことが先生にとってうれしい事なんでしょうね・・・・
Posted by ナッツまま at 2008年02月09日 21:15
ステキな表彰式ですね〜
毎年行われているのでしょうか
同じ病気と戦っている子供たちにとっても大変励みになる事だと思いますが、広く報じられないのはプライバシーとかいろいろあるんでしょうかね・・・
私が不勉強なだけですか??
Posted by ユママンママ at 2008年02月12日 00:37
 ナッツままさん、ユママンママさん、毎度どうも!

 毎年医師会から「今年の勤続学校医受賞者」という連絡があり、この表彰式のことは以前から知っていたのですが、内容については全く知りませんでした。大人ばっかりが表彰される式典だと思ってました。

 私は江戸川区の住民ではないので「江戸川区報」を見る機会が滅多にないのですが、区報にも載らないのでしょうか?

 「病気がないということだけが健康の意味ではない」、「健康のことを専門家任せにせず、専門家の助言を受けながら自分の力で健康を創っていく」。

 これらは21世紀に向けて、世界共通の健康のキーワードだと思っています。江戸川区がそれを実践していることを誇りに思います。
Posted by YABOO!JAPAN at 2008年02月12日 13:24
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