
古い話で恐縮ですが、1月29日ににぎり寿司を作ったという記事を掲載しました。実はあれは予行演習だったんです。2月3日日曜日、その日はちょうど節分でした。この日にお客様をお招きして寿司パーティーをやってしまったんです。家庭での寿司パーティーというと、手巻き寿司パーティーが多いようですが、私が30歳代の頃の我が家の寿司パーティーというのは、私が板前に扮してにぎり寿司をお客様に差し上げるというものでした。

「けっこうやるじゃん」と自信を深めて迎えた当日、まずはお品書きを用意いたしましてお客様をお迎えしました。


お客様がおまかせ握りを召し上がっている間に次の握りを用意いたしまして、テーブルに運びます。次の握りはのりを使って彩り鮮やかな盛りつけをいたします。使いますネタは、いか、ウニ、甘エビ。なんせ4人前を握るわけですから大変です。

握りばかりだと飽きてしまいますから、次は細巻きです。ネギトロ巻きとカッパ巻きを作りまして、今まさにカッパ巻きを4等分に包丁を入れるところであります。


お客様がお召し上がりの間、私は切り落としたネタをご飯の上にのせたちらし寿司を立ち食いして(これを業界用語でマカナイといいます)、カウンター越しにお客様の接待をいたします。まさにプロの仕事ですな。

始めのうち、「どうぞこちらへいらしって一緒に召し上がりませんか?」なんて言ってくれていたお客様もこの頃になるとすっかり寿司屋の客になりきって、「じゃあ、タコを握ってください」なんて注文を出すようになりますから面白いモンですな。
というわけで、何十年ぶりかの寿司パーティーは無事終了いたしましたとさ。めでたし、めでたし。