2008年02月27日

インドネシアの家族像(3)

indonesia10インドネシアへはもう30回近く行っていますので、おっぱい人形、母子像、家族像もたくさんあり、コレクション中最大派閥を形成しています。

 ところで、インドネシアはまだまだ発展途上の国で、子育てに関しても、医学的には問題のある古くからの慣習が残っていたりして、保健省(日本の元厚生省にあたる)では、様々な機会を捉えて正しい育児知識の普及に努めています。

 この絵は、家の中に父と母と子が座っていて、高いところにある窓からはさわやかな風が吹き込んでいます。「風通しのよいところで育児をしましょう」という啓蒙的な絵画なのかもしれませんが、お母さんの膝の上の赤ちゃんには古い慣習が残っているようにも見えます。(絵のサイズ=30cm×40cm)

 インドネシアのジャワ島では、生まれたばかりの赤ちゃんを、両脚を伸ばした状態でバティックの布でぐるぐる巻にする風習があります。日本では先天性股関節脱臼の予防のために、赤ちゃんのおむつはゆるいあておむつにして、両脚がM字型になるように寝かせるよう指導していますので、18年前にジャワ島の病院で初めてこのような赤ちゃんを見て思わず産婦人科の医者に「こんなに脚を伸ばして股関節脱臼になりませんか?」と尋ねてしまいました。インドネシア人の医者は「ゼ〜ンゼン」と素っ気なく答えました。股関節脱臼が日本人に多いのは事実ですが、こんなにも人種差があるものかと感心したものでした。

 絵の中の赤ちゃんはバティックではなく白い布で巻かれていますし、手足が描かれていますのでぐるぐる巻ではないのかもしれませんが、ジャワ島東部、スラバヤという町のお土産屋さんのギャラリーでこの絵を見つけたときには、18年前の病院での記憶が瞬時によみがえりました。もしかするとこの慣習は古いものだけど害がないということで、インドネシア保健省も認めているのかもしれません。

 この絵は、こども診療所の玄関を入ってすぐ左側の壁に常時飾ってあります。


posted by YABOO!JAPAN at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ヤブログコレクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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