宇賀地洋子さんの個展に行ってきました。左の画像はその個展の招待状の葉書です。画廊に行ったのは最終日の9月6日の閉幕寸前の午後6時頃でした。宇賀地さんからは毎回個展のご案内を頂戴していたのですが、場所が遠かったり日程が合わなかったりで、個展に伺ったのは初めて。お目にかかったのも初めてでした。でも、宇賀地さんのお母様と私の母が短歌を通しておつきあいしていただいていたので、版画の作品が2点だけこども診療所に展示してあります。

宇賀地さんの作品はヤブログコレクションのカテゴリーで2008年3月26日にご紹介いたしました。右の写真はその中の一つ「たちつてと」というタイトルの版画です。3月のブログでは画面中央の文字を勝手に想像して「ハングル文字」と書いてしまいましたが、当日宇賀地さんにお訊きしたら、日本の古代文字(神代文字)で
「フトマニ」というんだそうです。ここにお詫びして訂正させていただきます。

さて、当日会場で私の目を釘付けにしたのが左の写真です。「掌仏 おっぱい母子」と名付けられた木彫りの像で、ヒノキの一木造りです。今年(2008年)の作品だそうで、この記事の最初にお名前からリンクさせてある宇賀地さんのホームページの掌仏のページにもまだ掲載されていません。像の高さは光背のてっぺんから蓮座の下までで20cm、下の木台を入れると29cmになります。
掌仏というのは手のひら(掌)に包んで拝む仏様という意味だそうで、NHKの大河ドラマ「篤姫」でも、将軍家に嫁入りする篤姫に母親がこのような掌仏を持たせるシーンがありましたね。20cmの仏像はまさに「たなごごろ(掌)の仏様」ですね。

この穏やかで落ち着いたお母さんと赤ちゃんの表情をご覧ください。この表情が気に入ったのは勿論ですが、なんといっても「おっぱい母子」という名前です。いまどき、「おっぱい」なんて堂々と言う人は滅多にいません。母乳とかミルクですね。そういう時代に「おっぱい」という、その堂々さがいいですね。
私の「授乳する母の像コレクション」も「おっぱい人形コレクション」と呼んでいますが、これだって私が小児科医だからいいようなものの、そうでなかったらただの変態親父になってしまいかねません。

そんなわけで、名前も像自体もぞっこん惚れ込んで譲っていただいたこの仏様が今日、こども診療所に届いたんです


。ヤブログコレクションの掲載は毎週水曜日ですが、今日は特別臨時増刊号です。
このお母さんの笑顔を見てください。すべてのお母さんがこんな笑顔で子育てができたら、お母さんもお子さんもどんなに幸せでしょう。
世界中の母と子が幸せになれるようにという私の願いを十分に念じ入れてからこども診療所に展示いたします。そうしたら皆さんのたなごころの中でかわいがってあげてください。
posted by YABOO!JAPAN at 12:21|
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