2008年02月13日

母子像の次は家族の像

indonesia03 膨大な所蔵品を誇るヤブログコレクションもさすがに残り少なくなってきました。おっぱい人形から始まって、母子像を紹介し、いよいよ最後は家族の像です。家族の最小単位は父と母と子。ほとんどの家族の像はこの三要素で成り立っています。まずご紹介いたしますは、ヤブログコレクション発祥の地、インドネシアはバリ島で見つけた家族の像です。(像の高さ=37cm)

 育児に父親が参加するというのは今や世界的な潮流となっていますが、やはり近年の傾向といわざるをえません。近年の傾向といえば、今までご紹介してきたコレクションの近年の傾向が、具象から抽象へ、素朴な表現から芸術的な表現へと変化していることと相まって、おっぱい人形に見られたような豊穣への祈りを捧げる素朴な像というのはあまり見られません。

 この像はその過渡期的な存在で、父と母の顔はバリ人形的な要素を色濃く残してはいますが、像全体としては、ろくろ首のような表現など、抽象的なデフォルメへの移行をかいま見ることができます。一見二人とも女性のように見えますが、かぶっている帽子で男女を区別することができます。左がお父さん、右がお母さんです。二人で赤ちゃんをだっこしているのですが、残念ながら写真では赤ちゃんがよくわかりませんね。

 2月13日(水)から2月19日(火)まで、こども診療所の展示スペースでご覧になれます。


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2008年02月06日

バングラデシュの母子像(2)

bangra2 前回に続いて今回もバングラデシュの母子像です。やはり友人SUのお土産ですが、前回の素焼きの母子像とこの母子像の間には10年近い歳月が流れています。

 ヤブログコレクションの母子像はほとんどが木像で、他に、石・陶器・骨などがそれぞれ数点ずつ、金属製も数点ありますが、銅か真鍮でできています。これは唯一鉄製の母子像です。鉄でできているせいか硬くて荒々しい印象を受けますが、お母さんの胸にはちゃんとおっぱいが二つついていますから、母子像であることには間違いありません。

 他の国同様バングラデシュでも10年の間に母子像の芸術性が高まり、以前のような写実的だけれど素朴な味わいのある母子像から抽象的な母子像への変化が見て取れます。(像の高さ=27cm)

 こども診療所の展示コーナーに、2月6日(水)から2月12日(火)まで展示いたします。
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2008年01月30日

バングラデシュの母子像(1)

bangra1 ヤブログコレクション「世界の母子像」。今週はバングラデシュの母子像その(1)です。この像も友人SUが見つけてきてくれました。

 高さ13cmの小さな像で、素焼きの人形に普通の絵の具で彩色が施してあります。ですから、濡れた手で触ると色がにじんでしまいますし、何度も触っていると絵の具がすり切れて色が取れてしまったりします。

 バングラデシュの宗教は主にイスラム教ですが、このお母さんはインド系のようです。イスラム系の女性はこのお母さんのように片腕すべてを出しているような服は着ませんから。そしてお母さんの頬に伝うほつれ毛が何ともいいですね。
 
 一方赤ちゃんのほうはのんきそうに微笑んで、左手をお母さんのおっぱいのほうに伸ばしています。この動作は赤ちゃんによく見られ、他の国の母子像でも同じようなポーズが見られます。

 1月30日(水)から2月5日(火)まで、こども診療所の展示スペースに展示します。ご覧ください。
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2008年01月23日

中国の不思議な母子像

china2 この像もヤブログコレクションの最大の協力者である友人SUが中国で見つけてきてくれました。

 でも、見れば見るほど不思議な母子像です。まず、お母さんのほうを見てください。(写真左)

 この髪型、どう見ても日本人の髪型ですよね。着物も中国服というより和服に見えますよね。ところが後ろ姿を見ますと、右の写真のように(左上の写真はプロの作品、右の写真は私の携帯。画像の不鮮明さは致し方ないのですが)、和服の帯ではなく幅広のベルトで、結び目は前にあるようです。chinaback.jpgしかも和服のようなワンピースではなくツーピースのようです。それでは着物の模様はどうかといいますと、日本風といえなくもありませんが、どちらかといえば中国風ですかね。

 一方、こどものほうはどうかといいますと、髪型も帽子も着ているものも完璧に中国風です。こちらは疑いようがありません。

 さあ、一体この謎をどう考えたらよいのでしょうか?
[答1]母子とも着ているものがよそ行きみたいだからこう考える。中国人の母と子が晴れ着を着て出かけるところ。お母さんはおしゃれのつもりで、美容院に行って日本人の髪型にしてもらった。
[答2]中国に住んでいる日本人の母と子が、七五三かなんかの晴れ着に中国服を選んだけど、髪型だけは日本髪にした。

 どちらも違いそうですね。とっても不思議な中国の母子像です。象牙のように見えますが、他の動物の骨でできているのだと思います。水牛の骨かもしれません。(像の高さ=16cm)

 1月23日(水)から29日(火)までこども診療所に展示いたします。小さな像ですので、手にとってじっくりとご覧ください。
ラベル:母と子 母子像
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2008年01月16日

アメリカで買ったヴィエトナムの母子像

viet-am.jpg この像はヴィエトナム製ですが、入手したのはアメリカです。こども診療所のコンピュータ関連の仕事や私にパソコンのノウハウを教えてくださっている方が、去年の暮ニューヨークの「蚤の市」で見つけてきてくださいました。像の高さ24cmの木像です。

 今までにいくつかの像で見られたように、最近作られる母子像はだんだん象徴的なデザインに変わってきています。この像もその流れにあり、他の国のモダンな母子像同様ヴィエトナムらしさはほとんどありません。母子像のグローバル化ともいえますが、グローバル化というのは「均一化」とウラハラですから、どこの国の母子像も同じようになってしまって面白味がなくなってしまいました。

 1月16日(水)から1月22日(火)まで、
こども診療所(http://mizuechan.net/)内の展示コーナーに展示いたします。
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2008年01月09日

世界で一つのおっぱい人形

 水曜日はおっぱい人形の日。なぜならおっぱいは「水」(液体)だから。

elephan.jpg おっぱい人形の最新コレクションが更新されました。それが、ナ、ナント!ゾウのおっぱい人形です。タイに住んでいる友人が年末に一時帰国した際にお土産として持ってきてくれました。動物の彫刻ではタイでもかなり有名な彫刻家が同じ街に住んでいるのを知った友人が、私のために特別に注文して彫ってもらったのだそうです。

 その彫刻家もさすがにおっぱいを飲ませているゾウの母親は見たことがなかったらしく、タイ北部にある「ゾウの村」まで取材に行って、実際の姿を見てきてくれたそうです。ですからこれが真実の姿です。そして世界にたった一つしかないおっぱい人形です。

 他の動物みたいに母親が寝そべって横から子ゾウがおっぱいを吸うのだと思っていましたが、前から吸うんですね。イヤ〜、知らなかったな〜!

eleup.jpg 高さ12cmの小さな木像なのですが、その精密なことといったら目を見張ってしまいます。こうやってアップにしてみると、皮膚の様子なんかまるでホンモノのゾウみたいですね。これで母親の目玉が光ってでもいたらホンモノと見分けがつかないくらいです。

 1月15日まで、こども診療所(http://mizuechan.net/)のおっぱい人形コーナーに展示してありますので是非ご覧ください。(16日からまた別の展示になります)
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2007年11月28日

中国の母子(?)像

china1 今までご紹介してきた国々の母子像はすべておっぱい人形もあって母子像もあってというものでしたが、中国ではまだおっぱい人形が見つかっていません。中国・韓国・日本など東アジア諸国に残る儒教道徳の影響が、本家の中国では特に強いからでしょうか?

 この像は、ヤブログコレクション最大の協力者である友人SUが買ってきてくれたものですが、母親がお菓子を握った子をおんぶしている姿ともとれますが、からだのプロポーションを比べるとお姉ちゃんが小さな弟の子守りをしているところとも受け取れます。でも着ている着物の地味さ加減から見るとやはり母子像なんだろうと想像しています。(像の高さ=22cm)

 ところで、こどもを背負子に入れて背負っているマレーシアの父子像を以前にご紹介しましたが、おんぶ姿の親子の像というのは一つもありませんでした。我々日本人にとっては当たり前に見えるおんぶという習慣も東アジア特有のもののようです。

 だいぶ昔のことですが、アメリカのケネディ大統領が奥さんのジャクリーヌ夫人を見送るときにジョン坊やをおんぶしていたというのが大きな話題になり、ニューヨークタイムズに写真入りで掲載されたことがあります。それほどまでにおんぶというのが珍しかったのです。

 ちなみにおんぶのことを英語では"Pig Ride"と言います。きっとブタに乗るときは背中にしがみついておんぶのような格好になるんでしょうね。ブタにまたがるというわけにはいきませんからね。それにしても、ブタを引き合いに出すところを見ると、西洋人はおんぶに対してあまりいい感情を持っていないのかもしれませんね。


 
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2007年11月21日

マレーシアの母子像

 malay2この像も前回の父子像同様クチンという町のお土産屋通りを駆け回って見つけました。

 一見なんの変哲もない平凡な母子像ですが、お母さんの着物の裾と像の台座に施された波が連続するような模様は、南太平洋の島々(ミクロネシア・メラネシア・ポリネシア)に住む様々な海洋民族にわりと共通してみられる模様です。(像の高さ=25cm)

 現在こども診療所(http://mizuechan.net/)内の展示スペースには鉄道模型が飾られておりますので、この像を展示することができません。あしからずご了承ください。
ラベル:母と子 母子像
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2007年11月14日

マレーシアの父子像

malay1 これはどう見てもお父さんと子どもです。アジアやアフリカでは、女性が籠のような大きな物を運ぶときはたいてい頭の上に載せ、この像のように背負うことは少ないのです。それに胸のふくらみが全くありませんから、お父さんが背負子(しょいこ)の中に子どもを入れて運んでいるところだと思います。珍しい父と子の像の一つです。(像の高さ=37cm)

 この像は、東マレーシア(マレー半島ではなく、ボルネオ島にあるマレーシア)のクチンという町で開かれたアジア10カ国の小児科医の親善プログラムに行った帰り、飛行機の搭乗締め切りまであと1時間というときに、町のお土産屋さんを駆け回って見つけた物です。親善プログラムとはいっても大半は学術研究の発表で、例によってお土産屋さんに行く暇もないほどぎっしりのスケジュールなのですが、この親善プログラムのあと私はJICAの仕事でヴィエトナムに行くことになっていたため、会期の途中で帰ることになっていました。ところが何かの手違いで、お昼で帰るというその日の午後の一番最後に発表の時間が組まれていました。なんとか頼み込んで午前の一番最後にしてもらったのですが、発表が終わるやすぐにタクシーに乗って空港に向かうという状況でした。それでも私の執念はタクシーの運ちゃんを町中で一番民芸品店が並んでいる通りに向かわせ、約200mほど続くすべての店を駆け足で見て回ったのです。

 品定めをしたり値切ったりなんていう時間はありません。とにかくそれらしい物を見つけたら「これチョーダイ!いくら?」で買ってきた物です。ですから日本に帰るまでこれが父と子の像だとは気がつきませんでした。大人とこどもがセットになっていたらまず母と子だと思って間違いありません。それぐらい父と子の像は珍しいのです。
ラベル:母と子 父と子
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2007年11月07日

カナダ(イヌイット)の母子(?)像

canada1 この像はカナダのトロントでの国際会議に参加した折、空港の売店で買ってきたものです。私は勤務医だった頃はけっこう外国へは行っていたのですが、ほとんどは発展途上国での仕事でした。先進国での国際会議には3回しか参加したことはありませんが、すべて朝から晩まで議題がぎっしり、しかも会議期間だけのとんぼ返りというスケジュールで、町のお土産屋さんをのぞく余裕もないほどでした。ですから空港の売店が唯一のおっぱい人形探しの場になります。でも先進国でおっぱい人形に出会うことはまずありません。

 イヌイットの親子がお互いを見つめ合っているという定番のモチーフなのですが、実はこの像を買ったときは「父と子」の像だと思っていました。お父さんと子どもを題材にしたものは珍しいので、「さすが父性宗教、キリスト教の国だな」などと感心しながら買ったのですが、その後「父子像」なるものにトントお目にかかることがないものですから、これはもしかしたら「母子像」だったのかなと思い始めました。今でも迷っています。手の指のゴツゴツさと靴の大きさを見るとお父さんかな?と思うし、顔の表情を見るとお母さんかな?と思うし…。皆さんの目にはどう映りますか?(像の高さ=16cm)
ラベル:母と子 母子像
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2007年10月31日

フィリピンの母子像(2)

philipine2 この母子像はマニラ空港内の売店で見つけたものです。キオスクと呼ばれる小さなブースのような売店で、民芸品が店先に並べてありましたので、ひょっとしてと思って店内に入ってみました。狭い店内は壁いっぱいに棚が作られていて、お土産用の民芸品が雑然と並べられていました。例によってこの手の人形は一番上の棚の一番奥の目立たないところに置いてありました。店番のおばちゃんに「あれチョーダイ」と言うと、置いてある場所をチラッと見て「こっちのほうがいいよ」と手元にあった全く別の人形を持ってきました。一番上の棚の一番奥に置いてある人形なんか面倒くさくて取る気がしなかったのでしょうね。「ダメ。あれがいいの!」と言うと、不承不承椅子を持ってきて取ってくれました。

 フィリピンはスペイン・アメリカとキリスト教国の植民地になっていました。特にカトリック国スペインの影響は大きく、フィリピン人の名前にラテン系のものが多く見られるのはそのためです。通貨の単位も「ペソ」ですしね。この像もキリスト教カトリック派絵画でよく見かける聖母マリアに抱かれたキリスト、そうです、「聖母子像」のモチーフですね。(像の高さ=54cm)
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2007年10月24日

フィリピンの母子像(1)

philipine3 これも母と子が見つめ合うという同じモチーフの木彫りの像で、マニラ市内のお土産屋さんで見つけました。おっぱい人形と違って「母と子」というモチーフは一般的なお土産屋さんでもけっこう見かけます。

 先週ご紹介したヴィエトナムの石像と違って、こちらは表だけ彫ってあり、裏はただの板です。母と子の温かい雰囲気は出ていますが、はっきり言って繊細な彫り上がりとはとてもいえないかなり大雑把な彫り方です。

 フィリピンの人たちには申し訳ないですが、木彫りに関してはフィリピン人はあまり器用とはいえないと思います。それでも母と子を結ぶ絆と愛情が伝わってくるのは、フィリピン人のハートのせいでしょうか?(像の高さ=17cm)
ラベル:母と子 母子像
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2007年10月17日

ヴィエトナムの母子像

vietnam2 これも母と子が見つめ合う構図の母子像(石像)です。JICAのヴィエトナムでのプロジェクトのチームリーダーをなさっていた方が、私のコレクションをお知りになって、私が短期専門家として訪れた際に「歓迎の意味です」とおっしゃって用意しておいてくださったものです。

 ヴィエトナム人はもともとは中国系で、その文化の根底には中国文化の影響が大きく流れています。さらにフランスの植民地だったせいもあってか西洋的な、特にフランスのシックな雰囲気というのも相まって、ヴィエトナム人が作るものには隅々まで気の行き届いた小粋なものが多いと思います。その辺がヴィエトナム雑貨が人気を呼ぶ所以の一つだろうと思います。

 この母子像もそういった隅々まで気の行き届いた作品で、表裏どちらもきっちりと仕上げてあります。他の国々の作品だと、このように平板に近いものは、表だけ仕上げて裏はいい加減なんていうのが多いんです。(像の高さ=13cm)
ラベル:母と子 母子像
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2007年10月10日

インドネシアの母子像(2)

indonesia13.jpg お母さんとこどもが向き合って見つめ合っている構図というのはいろんな国の母子像に見られます。この像は今年の1月にインドネシアのスラバヤという町で見つけました。おっぱい人形のところでも書きましたが、現代的な作品は写実よりも象徴的なものになる傾向があります。この母子像も黒一色の陶器製で全く写実的ではありませんが、お母さんとこどもが見つめ合っている温かな雰囲気は伝わってきます。(像の高さ=15cm)

 おっぱい人形であれ母子像であれ、古い時代には母と子に子孫の繁栄や豊穣を祈る気持ちがこめられていたと思います。専門の彫り師というのもいたかもしれませんが、すべての人々がこの祈りを形にしようとして像を作ろうとしていたのではないでしょうか。母子保健の進歩や農業技術の進歩などでそれらの祈りがそれほど必要でなくなってくると、専門の彫り師が装飾品として像を作り始め、次第にデザインにも凝るようになっていった、私はそう考えています。

ラベル:母子像 母と子
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2007年10月03日

母と子 ーインドネシアの母子像(1)−

indonesia08 母親がこどもにおっぱいを飲ませている像(おっぱい人形)の紹介は先週で終わりましたが、ヤブログコレクションには母と子に関係したコレクションがまだまだあります。今週からはこれらのコレクションを順番にご紹介していきたいと思います。おっぱいではなくなってもう「水」ではないのですが、引き続き水曜日に掲載していきます。

 この像は、バリ島の博物館で私がおっぱい人形なるものに初めて出会う前の年、やはりインドネシアのジャワ島にある有名なボロブドゥール遺跡の近くの骨董品店で見つけたものです。母親の膝の上にこどもがちょこなんと座っている、高さ約11cmの小さな像です。

 骨董品店ですから時代物ばかり置いてあるとお思いでしょうが、インドネシアでは新しいものを古く見えるように細工したものも骨董品店で売っています。この母子像もそうした細工物の一つで、ひっくり返すと像の中は空洞で、緑青に見せかけた薄緑の塗料のどこにも汚れが見えません。「これは新しいものでしょ?」となんべん言っても、年老いた店の女主人は「古い」「古い」と繰り返すばかりで決して「新しい」と認めはしませんでした。

 インドネシアの首都ジャカルタにはスラバヤ通りと名付けられた長さ約200mほどの狭い通りがあります。この通りには骨董品店とカバン屋が軒を連ねています。他の職種の店はありません。骨董品とカバンなんて変な取り合わせですが、とにかくけっこう有名な通りなんです。私も何度か訪れたことがありますし、現地の方々からいただいたお土産でスーツケースがいっぱいになってしまったときに、大きなスーツケースをこの通りのカバン屋で買ったこともあります。

 ある時、冷やかしでこの通りを歩いていたら、この通りをはさんだ店の向かい側で少年が売り物と見られるいくつかの木像に何やら得体の知れない液体を塗っているのを目撃しました。すでに塗りあがった木像もそばに置いてあって、それらはとても古い木像に見えます。私は製造過程を見ていますからそれらが本当は新しいものだということがわかりますが、薄暗い店の奥で初めてこの像を見て「年代物だよ、お客さん」なんて言われたら信じてしまったかもしれません。それぐらい巧妙に細工されているのです。しかも少年が鼻唄交じりで細工したものです。私は少年に「店の真ん前でこんなことするなよな。どうせやるなら裏でやれよ。」と日本語で話しかけ、「この通りでは絶対に骨董品を買わないぞ!」と決心してそこを離れました。
ラベル:母子像 母と子
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2007年09月26日

最後はピカソ

 毎週水曜日はおっぱい人形の日。なぜならおっぱいは「水」(液体)だから。

picaso.jpg ヤブログおっぱい人形コレクションの棹尾を飾る作品はなんとあのピカソです。もちろんホンモノであろうはずもありません。7年前の初夏に上野の国立西洋美術館で「ピカソ 子どもの世界展」というのが開かれたとき、ミュージアムショップで売っていた額装付きのレプリカを購入したものです。タイトルは確か「母と子」だったと思いますが定かではありません。なにぶんにもヤブログコレクションのモットーは「有名な作家のレプリカよりは無名作家のホンモノを!」ということですので、是非ともコレクションに加えようと意気込んで買ったわけではないのです。

 でもずっと飾っているうちにレプリカであることを忘れて「さすがピカソ!」と惚れ込んでしまいました。単純な線画の一部が彩色されているだけなのですが、母親の肌のぬくもりとおっぱいをたくさん飲んで育っていこうとする赤ちゃんのエネルギーとが直接伝わってくるような気持ちにさせられてしまいます。(絵のサイズ=38×49cm)
ラベル:おっぱい人形
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2007年09月19日

カナダ(イヌイット)のおっぱい人形

canada2.jpg 毎週水曜日はおっぱい人形の日。なぜならおっぱいは「水」(液体)だから。

 この作品も友人SUのお土産です。石でできていてコレクション中もっとも重い作品です。SUもあまりの重さに機内へは持ち込めず、船便で送り、我が家へも宅配便で届けてくれました。いつもは自分で届けてくれて、それを口実に二人で飲み歩くのですが…。

 この、石を使った彫刻はイヌイットの伝統的な芸術なのだそうです。素朴だけれどきめの細かいすばらしい作品です。像のサイズに比べてとても重いのは、石の密度が高いためと思われますが、その分彫るのは大変だったと思います。(像の高さ=24cm、重さ=10kg)
ラベル:おっぱい人形
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2007年09月12日

マレーシアのおっぱい人形

malay3 水曜日はおっぱい人形の日。なぜならおっぱいは「水」(液体)だから。

 おっぱい人形、特にアジア・アフリカのものは大体が素朴で写実的なものが多いのですが、現代作家の作品になると、デザインが簡素化されて象徴的に作られているものもあります。この像などもそのよい例で、顔はのっぺらぼう、服装なども簡素なデザインになっています。先週ご紹介したギリシャのおっぱい人形に共通するものがあります。簡素に作られてはいますが、それでもこどもを慈しむ母親の愛情は十分に伝わってきます。(像の高さ=51cm)

 この作品も友人SUのお土産です。人物だけの高さではコレクション中もっとも背の高い人形です。全体の高さとしては農具である鋤の取っ手がおっぱい人形になっているアフリカのおっぱい人形(友人SAのお土産)が、像の下部が台座のようになっているのを含めれば私がジャカルタのデパートで見つけたカリマンタンの人形がトップになります。
ラベル:おっぱい人形
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2007年09月05日

ギリシャのおっぱい人形

greek.jpg 水曜日はおっぱい人形の日。なぜならおっぱいは「水」(液体)だから。

 おっぱい人形の最新コレクションが更新されました。毎度おなじみの友人SUが今年の8月にギリシャで見つけてきてくれました。私の手元に届いたのは9月1日です。それまでの最新コレクションは、今年の1月に私自身がインドネシアで見つけてきた真鍮製の西洋風なおっぱい人形でした。その人形を紹介する記事(7月8日掲載)でも書きましたが、西洋人作のおっぱい人形というのは滅多にありません。ギリシャでおっぱい人形が見つかるなんて驚き物です。さすがSUです。(像の高さ=29cm)

 でもさすがに西洋人、写実的にはできなかったらしく、象徴的に描かれた木彫りの像になっています。象徴的であるが故に、実際におっぱいを飲んでいるところなのか、乳首に向かって背伸びをしているところなのか微妙なところですが、よく見るとお母さんの両方の乳首らしいものが見えていますので、おっぱいを飲もうとして乳首に向かって背伸びしているところのようです。こんなところにも西洋人らしさが出ています。
ラベル:おっぱい人形
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2007年08月29日

ネパールのおっぱい人形

nepal1 毎週水曜日はおっぱい人形の日。なぜならおっぱいは「水」(液体)だから。

 この作品は像ではなく油絵です。やはり友人のSUがネパールで探してきてくれたものです。持ち帰ってきたのは絵だけで、額装は日本で行いました。他のおっぱい人形たちが民芸品的なのに比べると、この作品はまさに芸術品ですね。

 しかも、ネパールといえば目が三つある仏像など、独特のネパール仏教文化を連想しますが、この絵はむしろ西洋美術の流れをくむものに見えます。(絵のサイズ=29×38cm)
ラベル:おっぱい人形
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