2017年11月11日

週間診療情報(11月13日から11月19日)

kanban600.jpgこども診療所の来週の診療日で特にお知らせしたい情報です


個々にお知らせした日以外は
いつもどおりの診療です


診療時間の変更や臨時休診などは毎週掲載しています
受診前に確認なさることをお勧めします
(1か月の予定は月初めにホームページに掲載しています)



ホームページの月間予定には掲載してありませんでしたが
親族の不幸のため13日(月)と14日(火)の診療に変更が出ました


11月13日(月)   午後5時で診療を終了します

11月14日(火)   全日臨時休診です

11月18日(土)   午後の予防接種
           毎月原則として第3土曜日の午後
           予防接種だけを行っています
           一般診療は行いません
           時間は
           午後1時から午後3時までです
           (12月まで開始が30分早くなります)
           前日までにご予約下さい

posted by YABOO!JAPAN at 01:00| Comment(0) | こども診療所だより | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月10日

2週間分の感染症情報です

mizueyubisashi.jpg 「江戸川区感染症定点観測」(区内31か所の定点指定医療機関での新たな患者発生数報告)の10月23日から10月29日までの集計結果と10月30日から11月5日までの集計結果を別々に続けて掲載いたします。速報とはいえませんが、流行の流れはお伝えできると思います。




* まず10月23日から29日までの集計です。

 小児インフルエンザの報告が増え始めました。先週の報告数はゼロでしたが、A型とB型を合わせて9例が報告されています。報告数2桁に迫る勢いです。流行の先駆けかもしれません。成人インフルエンザはわずか1例ながら今週も報告が出ています。

 三大夏風邪(手足口病ヘルパンギーナプール熱)は3疾患すべてが増加し、3疾患すべてが2桁の報告数に達しました。最早夏風邪といえる状況ではありません。

 先週大幅に増加した感染性胃腸炎は、今週は減少に転じました。手足口病は11月だというのに2桁の増加です。

 今週報告数が2桁増加した疾患は手足口病(+14例)。2桁減少した疾患は感染性胃腸炎(-17例)でした。

 この週2桁以上の報告数があったのは、ヘルパンギーナが2桁台に復帰して先週より1疾患多い5疾患でした。

 順位は次の通りです。感染性胃腸炎の報告数はまだ3桁を維持しています。順位の変動はありませんでした。

第1位《1》感染性胃腸炎 ↓↓(報告数114)
第2位《2》溶連菌感染症(報告数62)
第3位《3》手足口病 ↑↑(報告数37)
第4位《4》プール熱(報告数18)
第5位《0》ヘルパンギーナ(報告数13)

《 》内の数字は先週の順位で、数字ゼロ(0)は先週の報告数が1桁だった疾患です。
赤い矢印は先週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています(は増加、は減少、は不変です)。
報告数というのは定点指定医療機関だけの集計で江戸川区内全医療機関からの報告数ではありません。大雑把に見て区内全域ではここに示した報告数の約10倍の疾患が発生しているとお考え下さい。

 定期予防接種の対象となっている疾患としては、麻疹風疹百日咳の3疾患すべてが報告数ゼロでした。18週連続になります。

 同じ定期接種の対象疾患である水痘の報告数は4例減って報告数3になりました。


*続いて10月30日から11月5日までの集計です。

 小児インフルエンザはさらに増えて報告数は18例と倍増しました。内訳はA型8例・B型10例となっています。流行期に入ったといえるでしょう。成人インフルエンザはA型2例・B型1例の3例が報告されています。

 例年インフルエンザの流行初期はA型の報告が多く、B型は年が明けてから増えてくる傾向にあります。今年はA型とB型が混じってほぼ同時に流行期に入ったと言えるかもしれません。

 三大夏風邪(手足口病ヘルパンギーナプール熱)は3疾患すべてが減少しましたが、3疾患すべてがまだ2桁の報告数を維持しています。

 今週報告数が2桁増加した疾患は感染性胃腸炎(+10例)。2桁減少した疾患は手足口病(-13例)でした。

 この週2桁以上の報告数があったのは、小児インフルエンザが2桁台に初登場して先週より1疾患多い6疾患でした。

 順位は次の通りです。小児インフルエンザは初登場ながら第4位にランクされました。

第1位《1》感染性胃腸炎 ↑↑(報告数124)
第2位《2》溶連菌感染症(報告数61)
第3位《3》手足口病 ↓↓(報告数24)
第4位《0》小児インフルエンザ(報告数18)
第5位《4》プール熱(報告数12)
第6位《5》ヘルパンギーナ(報告数10)

《 》内の数字は先週の順位で、数字ゼロ(0)は先週の報告数が1桁だった疾患です。
赤い矢印は先週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています(は増加、は減少、は不変です)。
報告数というのは定点指定医療機関だけの集計で江戸川区内全医療機関からの報告数ではありません。大雑把に見て区内全域ではここに示した報告数の約10倍の疾患が発生しているとお考え下さい。

 定期予防接種の対象となっている疾患としては、麻疹風疹百日咳の3疾患すべてが報告数ゼロでした。19週連続になります。

 同じ定期接種の対象疾患である水痘の報告数はまたまた4例増えて報告数7になってしまいました。


posted by YABOO!JAPAN at 13:50| Comment(0) | こんな病気がはやってます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月04日

週間診療情報(11月6日から11月12日まで)

kanban600.jpgこども診療所の来週の診療日で特にお知らせしたい情報です


個々にお知らせした日以外は
いつもどおりの診療です


診療時間の変更や臨時休診などは毎週掲載しています
受診前に確認なさることをお勧めします
(1か月の予定は月初めにホームページに掲載しています)




11月7日(火)   午後の診療開始が遅れます
           保健所の健診業務のため
           午後3時30分からの診療となります



posted by YABOO!JAPAN at 00:54| Comment(0) | こども診療所だより | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月31日

感染性胃腸炎・溶連菌感染症急増!!!

mizueyubisashi.jpg 「江戸川区感染症定点観測」(区内31か所の定点指定医療機関での新たな患者発生数報告)の10月16日から10月22日までの集計結果です。速報とはいえませんが、流行の流れはお伝えできると思います。

 感染症各疾患の報告数は今週やや増加しました。全体の報告数で約70例増えましたが、その増加数は感染性胃腸炎溶連菌感染症の増加を足した数とほぼ同じでした。この2疾患が急増しています。プール熱も2桁の増加を見せています。

 インフルエンザは、今週も報告が出ています。成人のA型が葛西地区と鹿骨・東部地区でそれぞれ1例ずつ報告されています。
 先週春江地区の小学校で、今シーズン初の学級閉鎖が出ました。その小学校にインフルエンザを持ち込んだ生徒さんが感染を受けたのは東京ディズニーシーであることが強く疑われており、しかもB型であったことから、江戸川区内で発生したインフルエンザの集団発生とは考えにくいと思います。夏から続いているインフルエンザの報告でB型はまだ1例しか報告されていません。従ってまだ江戸川区内での流行は始まっていないと言えそうですが不気味な動きです。ご注意下さい。

 はやり目の報告数は先週より1例増えて7例が報告されています。
 RSウイルス感染症も報告数は1桁台ながら微増となっています。

 それでは報告数の多い疾患についてご報告いたします。

 感染性胃腸炎溶連菌感染症の急増により報告数ランキング上位陣に順位の変動が出ています。手足口病が大幅に減少し、溶連菌感染症と順位が入れ替わりました。

 手足口病以外の三大夏風邪では、ヘルパンギーナはほぼ横ばいで1桁のまま、プール熱は増加して報告数はまた2桁台となりました。

 今週報告数が2桁増加した疾患は感染性胃腸炎(+41例)と溶連菌感染症(+32例)とプール熱(+10例)の3疾患、2桁減少した疾患は手足口病(-24例)の1疾患でした。

 この週2桁以上の報告数があったのは、プール熱が2桁台に復帰して先週より1疾患少多い4疾患でした。

 順位は次の通りです。感染性胃腸炎の報告数は3桁の大台に乗りました。

第1位《1》感染性胃腸炎 ↑↑(報告数131)
第2位《3》溶連菌感染症 ↑↑(報告数59)
第3位《2》手足口病 ↓↓(報告数23)
第4位《0》プール熱(報告数16)

《 》内の数字は先週の順位で、数字ゼロ(0)は先週の報告数が1桁だった疾患です。
赤い矢印は先週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています(は増加、は減少、は不変です)。
報告数というのは定点指定医療機関だけの集計で江戸川区全体の医療機関からの報告数ではありません。

 定期予防接種の対象となっている疾患としては、麻疹風疹百日咳の3疾患すべてが報告数ゼロでした。17週連続になります。

 同じ定期接種の対象疾患でありながら水痘の報告数は5例増えて報告数7となってしまいました。

posted by YABOO!JAPAN at 11:56| Comment(0) | こんな病気がはやってます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月28日

週間診療情報(10月30日から11月5日まで)

kanban600.jpgこども診療所の来週の診療日で特にお知らせしたい情報です


この週の診療日や診療時間に変更はありません
いつもどおりの診療です


診療時間の変更や臨時休診などは毎週掲載しています
受診前に確認なさることをお勧めします
(1か月の予定は月初めにホームページに掲載しています)



posted by YABOO!JAPAN at 19:43| Comment(0) | こども診療所だより | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月24日

感染症全体の減少続く

mizueyubisashi.jpg 「江戸川区感染症定点観測」(区内31か所の定点指定医療機関での新たな患者発生数報告)の10月9日から10月15日までの集計結果です。速報とはいえませんが、流行の流れはお伝えできると思います。

 感染症各疾患の報告数は今週も減少傾向が続いています。増加した疾患はリンゴ病の1疾患のみでした。

 インフルエンザは、今週も報告が出ています。小岩地区で成人のA型が1例報告されています。まだまだ流行と言えるような数ではありませんが不気味な動きです。ご注意下さい。

 感染性胃腸炎手足口病の首位争いは、手足口病が大幅に減少しましたが、順位は第2位を確保しています。

 はやり目の報告数は先週と同じ6例が報告されています。

 それでは報告数の多い疾患についてご報告いたします。

 感染性胃腸炎手足口病の動きは既にお知らせしました。

 手足口病以外の三大夏風邪では、ヘルパンギーナプール熱も減少して、両疾患とも報告数は1桁台となりました。

RSウイルス感染症は減少して報告数は1桁台になっています。

 今週報告数が2桁増加した疾患はありませんでした。2桁減少した疾患は手足口病(-26例)と溶連菌感染症(-15例)とRSウイルス感染症(-13例)の3疾患でした。

 この週2桁以上の報告数があったのは、ヘルパンギーナプール熱RSウイルス感染症の3疾患が1桁台に復帰して、先週より3疾患少ない3疾患でした。

 順位は次の通りです。

第1位《1》感染性胃腸炎 →(報告数90)
第2位《2》手足口病 ↓↓(報告数47)
第3位《3》溶連菌感染症 ↓↓(報告数27)

《 》内の数字は先週の順位で、数字ゼロ(0)は先週の報告数が1桁だった疾患です。
赤い矢印は先週の報告数との比較で矢印1つが1桁を表しています(は増加、は減少、は不変です)。
報告数というのは定点指定医療機関だけの集計で江戸川区全体の医療機関からの報告数ではありません。

 定期予防接種の対象となっている疾患としては、麻疹風疹百日咳の3疾患すべてが報告数ゼロでした。16週連続になります。

 水痘の報告数は3例減って報告数2となりました。


posted by YABOO!JAPAN at 15:17| Comment(0) | こんな病気がはやってます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月23日

10月23日(月曜日)午前臨時休診

台風21号が本日早朝から午前中にかけて東京都のすぐ近くを通過する可能性が非常に高まり、交通機関への影響が避けられない見通しとなり、患者さんの通院や診療所スタッフの通勤の安全にも厳重な注意が必要となりましたので、本日午前中の診療を臨時休診とさせていただきます。

午後の診療はいつものように午後3時から開始の予定です。
午後の診療時間内にご予約をいただいている方の予防接種も行います。

午後1時から午後2時30分の予防接種は中止とさせていただきます。

ご迷惑をおかけいたしますがご了承ください。



posted by YABOO!JAPAN at 04:00| Comment(0) | こども診療所だより | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月22日

台風21号の影響による臨時休診の可能性

週間診療情報でもお知らせいたしましたが、10月23日(月)、台風21号の進路や関東地方接近時間帯によっては患者さんの通院やスタッフの出勤の際の安全に考慮して臨時休診とさせていただく可能性があります

診療の可否についてはご面倒でも23日午前9時以降にお電話でご確認下さい
留守電メッセージが流れている場合は臨時休診です

午後から診療を始める可能性もあります
いずれもお電話でご確認下さい
留守電メッセージが流れている間は臨時休診です


診療を行っている場合には午前9時以降でしたら電話がつながります
午前9時以前ですと毎日留守電状態です


posted by YABOO!JAPAN at 19:08| Comment(0) | こども診療所だより | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月21日

週間診療情報(10月23日から10月29日まで)

kanban600.jpgこども診療所の来週の診療日で特にお知らせしたい情報です


個々にお知らせした日以外は
いつもどおりの診療です


診療時間の変更や臨時休診などは毎週掲載しています
受診前に確認なさることをお勧めします
(1か月の予定は月初めにホームページに掲載しています)



10月23日(月)
  台風21号の進路や関東地方接近時間帯によっては
  臨時休診の可能性があります

        午前9時以降にお電話でご確認下さい
        留守電メッセージが流れている場合は臨時休診です
        午後から診療を始める可能性もあります
        いずれもお電話でご確認下さい



10月25日(水)   午後の診療開始が遅れます
           小学校の就学児健診業務のため
           午後3時30分からの診療となります



posted by YABOO!JAPAN at 06:11| Comment(0) | こども診療所だより | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月18日

インフル予防接種の基礎知識(4)

inj.jpg 曜日は「予防接種講座の日」。なぜなら予防接種に使うワクチンは液体()だから・・・。

こども診療所では10月10日から接種を始めました。ほぼ年内いっぱい行う予定です。
接種についての詳細は9月25日掲載の記事「2017-2018インフル予防接種」をお読みください。


このページは予防接種講座として「インフルエンザ予防接種」の理解を深めていただくためのものです。


《日本と世界のインフルエンザ予防接種》

日本の予防接種スケジュールは独特です。独特といえば聞こえはいいのですが、はっきり言って異端でした。
外国の方に日本の予防接種について説明すると、「Why?」という質問が必ずといっていいほど返ってきました。

私のつたない英語でそのことを正確に伝えることはとてもむずかしく、次から次へと「Why?」の質問攻めにあいました。あるとき「日本の予防接種はこどもを守るためではなく政府を守るためだ」と答えたら、どこの国でも事情は似ているらしく、ニヤッと笑ってそれ以上の質問は受けないですみました。

最近は新しいワクチンが次々に導入され、日本と世界の「ワクチンギャップ」はせばまりつつありますし、昔から使われていたワクチンの接種量やスケジュールに関しても、お役人様の好きな「我が国独自」がまかり通っていた時代に比べればかなり世界標準に近づきつつあります。

今回はインフルエンザワクチンに的を絞って、日本の現状と世界の標準を考えてみたいと思います。

まず、インフルエンザワクチンの接種量についてお話しいたします。

日本では、インフルエンザワクチンの接種量は2011ー2012シーズンからWHOの推奨接種量に増量されました。3歳未満は1回0.25ml、3歳以上は1回0.5mlと2段階のみになりました。WHOがこの年からこのような接種量を推奨し始めたわけではありません。WHOはずっと前からこの推奨接種量を加盟国すべてに呼びかけていて、ほとんどの国はそれを受け容れていたのです。日本は「我が国独自」路線で突っ走り、2011年にやっとこの勧告を受け入れたのです。

それ以前の接種量を「旧」、現在の接種量を「新」として、新旧の1回接種量を比較してみます。
                   旧      新
 生後6か月以上1歳未満       0.1ml    0.25ml
 1歳以上3歳未満          0.2ml    0.25ml
 3歳以上6歳未満          0.2ml    0.5ml
 6歳以上13歳未満          0.3ml    0.5ml
 13歳以上のすべての年齢層     0.5ml    0.5ml

なんと年齢によって4段階にも分かれていたのですね。これが我が国独自路線です。現在は世界の標準と同じになりました。

次は接種回数について見てみます。
まずは日本で現在行われている接種回数です。

   *生後6か月以上3歳未満は0.25mlを2〜4週間隔で2回接種
   *3歳以上13歳未満は0.25mlを2〜4週間隔で2回接種
   *13歳以上のすべての年齢は0.5mlを1回または2回接種
    (2回接種は希望者のみで2回接種の場合間隔は1〜4週)

日本では、13歳未満2回、13歳以上は1回または2回となっていますが、例えばアメリカでは(WHOの勧告も同じです)6か月〜8歳は1回または2回、9歳以上は1回となっています。大分違いますね。
6か月〜8歳が1回または2回となっていることについてはあとでお話しします。
この違いがどこから来ているかというと、先週お話しした「免疫の記憶」に対する考え方の違いと言えると思います。

このシリーズでも、実際にインフルエンザにかかるかインフルエンザワクチンを接種した場合には、免疫が記憶され、次にインフルエンザワクチンを接種したときに免疫の目覚め(抗体価の上昇)が早く起こり長持ちするということはお話ししました。

毎年インフルエンザの予防接種を受けている人たちだけのグループでは、年齢の高い人ほど免疫の記憶が多いと言えると思います。
ですから成人は1回接種でもかなり高い抗体価を獲得することが出来る、1回接種でいいという考えは割と理解しやすいですね。

次に、では一体何歳まで1回接種でいいという年齢を引き下げられるかという疑問が湧くのは当然です。

それを決めるのには、各年齢層で1回接種と2回接種とで、抗体価の上昇がどれくらい違うのかという調査研究が必要です。抗体価が高ければ必ず予防出来るというものではないのですが、調査研究ですから何か基準を決めなければなりません。それで比較的結果の出やすい「抗体価」という基準が選ばれたわけです。

その結果、WHOやアメリカでは6か月〜8歳は1回または2回、9歳以上は1回、日本では6か月から12歳までは2回、13歳以上は1回という接種法が選ばれたわけです。

WHOやアメリカでは6か月〜8歳は1回または2回となっていますが、1回でいいのか2回接種するのかを決めるのは過去の履歴です。
6ヶ月から8歳未満の子が過去に実際にインフルエンザにかかったか、または2回の接種歴があれば1回接種となります。インフルエンザにかかったことがない、予防接種を全く受けていないか1回しか受けていないという場合には2回接種となります。

日本という国はもともと予防接種には慎重な国でしたから、さらに安全(効果の確実さ)を考慮して「我が国独自」の接種回数が決められました。

この違いのどちらが正しいかを決めるのはとてもむずかしいと思います。国際比較で問題になるのはいつも人種差ということです。人種が違えばワクチンの効果に違いがあるかもしれないのです。ですから、日本方式をあながちお役人様の好きな我が国独自路線と決めつけるわけにもいきません。

日本でもWHO方式を採り入れて9歳以上は1回接種としている小児科医もいます。インフルエンザの予防接種は任意接種ですから、ある程度は接種医の判断を加えることが出来ます。
北海道のある小児科医(ホームページより)は、基本は日本方式だけれど、場合によっては、これまでの予防接種回数に関わらず、6か月から3歳未満は1回0.25mlで2回接種、3歳から8歳は1回0.5 mlで2回接種、9歳以上は1回0.5 mlで1回接種という方式を採り入れているそうです。
これはなかなかいいアイディアだと思えます。

でもこども診療所では、今シーズンの接種回数については、9歳以上13歳未満のお子さんでも特別な事情がない限りは2回接種の日本方式で接種を行います(将来はわかりません)。

1回接種か2回接種かは、注射される方の負担(痛みや恐怖心)もさることながら、費用という面でも重要な問題になりますが、「免疫の記憶」ということを考えれば、毎年接種を受けることが大切なのではないでしょうか。

「インフル予防接種の基礎知識」のシリーズは今回で終了です。ご愛読有り難うございました。
これからの予防接種をお決めになるのに少しでも参考になれば幸いです。


posted by YABOO!JAPAN at 01:00| Comment(4) | こども診療所予防接種講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする